RECORD

Eno.575 氷見しあんの記録

連絡 - 2

「はい、もしもし」


「あぁ、婆さま。
 お守り届いたんだ?」

「うん……うん。
 いや、少しうろついて、それ買って帰ったよ。
 人がすごく多かったから」



「大丈夫、ちゃんとやれてるし無理なんてしてないよ。
 うん。うん。楽しいし、全部が新鮮で面白くて」

「それにこっちに来てから“息がしやすい”――」

「……」

「いや、なんでもない。大丈夫だって。
 うん、そう。調子がいいんだ」




~暫し話し込み~


「――わかった。うん、ごめん。
 もう少しこまめに連絡するから」

「婆さまも体に気をつけて
 うん。うん。は~い。また」



「……」

私、いつから表世界でも
 普通に息ができるようになってたんだ……?


「はあぁ……」

「面倒だけど報告しないとまずいよなぁ」



「できるようになったけどやっちゃだめって、
 ある意味で今までよりキツいかもしれないな……」