RECORD
Eno.271 鞍馬 北兎の記録
魔法の石笛をつくろう
――なんです、それは?
開口一番に馴染のジャンク屋から言われた。
知らないから聞いたというのになんとも薄情なものだ。

――うちはジャンク屋ですよ

――ないです

――ない

――ですが、魔法の石と呼ばれるものならあります

――いつか騙されますよ

***

トルコ石を鏃に加工した呪術道具――のイミテーション。
本物ならとても加工はできないが、これならどう扱おうが気兼ねなく出来る。
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開口一番に馴染のジャンク屋から言われた。
知らないから聞いたというのになんとも薄情なものだ。

「なんでも星星の果まで音色が届くらしい。知らないか?」
――うちはジャンク屋ですよ

「ぴったりだろ?」
――ないです

「かーらーのー?」
――ない

「……」
――ですが、魔法の石と呼ばれるものならあります

「買おう! 幾らだ?」
――いつか騙されますよ

「構わない いいから早く出してくれ」
***

「……トルコ石かな?」
トルコ石を鏃に加工した呪術道具――のイミテーション。
本物ならとても加工はできないが、これならどう扱おうが気兼ねなく出来る。
>>1836197 >>1835186
「おいおいおいおいおい。
見つけただけで満足だと思うかい、この俺が!」
にやりと笑って切るのは大見得。
『なに勝手に結論を出しているんだ』と言わんばかりに。
「拾希は見つけられたんだぜ。この俺が導いたんだ!!
なら取るべき選択肢は決まってんだろ。一緒に見つけよう!!」
絶対にそんなことはないと貴方は分かっているだろう。
それでも気圧されてしまうかもしれない。
「歌えないなら演奏すればいい。魔法の石笛を貸そうか?
それとも音楽以外にしようか。俺は起用万能だ、何にでも付き合うぜ」
→

「可愛い後輩のため、作っちゃいますかっと」