RECORD
Eno.232 月影誠の記録
6/17
『表』の自分。『裏』の自分。
どちらが誠で、どちらが偽りであるか。
答えは簡単。どちらも誠だ。
『月影』という言葉だけを聞けば、人は月の欠けた部分を想像するだろう。
しかし、月影の本来の意味は『月の光』だ。
他にも月の姿、あるいは月に照らされた姿という意味もある。
︙
︙
―― 自分のことは、この人にとっては不幸に見えるらしい。
この人は裏世界では殺すことを好んでいる。
俺と同じような気質を持っていて、違いは神秘に結びついているか、いないか。
もしかしたらあの人も神秘に結びついていて、人格が異なっているのかもしれないが。
全く同じというわけではない。あくまでも似ているだけ。
恐ろしく共通点が多いから、誤解しそうになるけれど。
逆説的に言えば。
あの人は自分と似た境遇にある己を『苦しい』と感じている。
優しさに囚われて、亡き恋人の影を追って。
忘れられないから、苦しんでいる。
過去に執着して捨てられなくて、解放されるには。

狼は一途な生き物だ。番が死しても別の番を作らないという。
あるいは何も食することがなくなり、緩やかに衰弱死するという。

1/3程度欠けた月が、眩しいな。
どちらが誠で、どちらが偽りであるか。
答えは簡単。どちらも誠だ。
『月影』という言葉だけを聞けば、人は月の欠けた部分を想像するだろう。
しかし、月影の本来の意味は『月の光』だ。
他にも月の姿、あるいは月に照らされた姿という意味もある。
>>2134158
「いや……具合悪そうな人がいるのを無視して去れって
言われて去って、後で良心が痛むのは分かりますから……」
なので、責めることはなかった。
後味が最悪になる点は理解できるため。
「……殺すことが好きなんですよ、俺。
『どっち』にいても関係なく。
『あっち』にいる時は、それが本能のように表に強く出る。
我慢もしないいまま高揚して楽しんで、帰ってきたら
急に理性が戻って齟齬が起きてこうなるんです。
なので、次からでいいので放っておいてもらえると
助かります。人に手を挙げたくないので……」
>>2134718
「…あぁ…わかった…今度からはそうするよ。互いに辛いだろうけどまぁ、頑張ろう。そしたら、いつか報われると思うからさ…」
―― 自分のことは、この人にとっては不幸に見えるらしい。
この人は裏世界では殺すことを好んでいる。
俺と同じような気質を持っていて、違いは神秘に結びついているか、いないか。
もしかしたらあの人も神秘に結びついていて、人格が異なっているのかもしれないが。
全く同じというわけではない。あくまでも似ているだけ。
恐ろしく共通点が多いから、誤解しそうになるけれど。
逆説的に言えば。
あの人は自分と似た境遇にある己を『苦しい』と感じている。
優しさに囚われて、亡き恋人の影を追って。
忘れられないから、苦しんでいる。
過去に執着して捨てられなくて、解放されるには。

(多分一生報われないんだろうな)
狼は一途な生き物だ。番が死しても別の番を作らないという。
あるいは何も食することがなくなり、緩やかに衰弱死するという。

(まあ、俺にはそういう相手が居ないから分からないんだけど)
1/3程度欠けた月が、眩しいな。

