RECORD

Eno.232 月影誠の記録

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『表』の自分。『裏』の自分。
どちらが誠で、どちらが偽りであるか。
答えは簡単。どちらもだ。

『月影』という言葉だけを聞けば、人は月の欠けた部分を想像するだろう。
しかし、月影の本来の意味は『月の光』だ。
他にも月の姿、あるいは月に照らされた姿という意味もある。

[北摩湖][湖畔]
[Eno.232] 2025-06-17 22:15:12 No.2134718

>>2134158
「いや……具合悪そうな人がいるのを無視して去れって
 言われて去って、後で良心が痛むのは分かりますから……」


なので、責めることはなかった。
後味が最悪になる点は理解できるため。

「……殺すことが好きなんですよ、俺。
 『どっち』にいても関係なく。
 『あっち』にいる時は、それが本能のように表に強く出る。
 我慢もしないいまま高揚して楽しんで、帰ってきたら
 急に理性が戻って齟齬が起きてこうなるんです。

 なので、次からでいいので放っておいてもらえると
 助かります。人に手を挙げたくないので……」

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[北摩湖][湖畔]
駿 [Eno.1461] 2025-06-17 22:23:44 No.2135184

>>2134718
「…あぁ…わかった…今度からはそうするよ。互いに辛いだろうけどまぁ、頑張ろう。そしたら、いつか報われると思うからさ…」

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―― 自分のことは、この人にとっては不幸に見えるらしい。
この人は裏世界では殺すことを好んでいる。
俺と同じような気質を持っていて、違いは神秘に結びついているか、いないか。
もしかしたらあの人も神秘に結びついていて、人格が異なっているのかもしれないが。
全く同じというわけではない。あくまでも似ているだけ。
恐ろしく共通点が多いから、誤解しそうになるけれど。


逆説的に言えば。
あの人は自分と似た境遇にある己を『苦しい』と感じている。
優しさに囚われて、亡き恋人の影を追って。
忘れられないから、苦しんでいる。
過去に執着して捨てられなくて、解放されるには。


(多分一生報われないんだろうな)



狼は一途な生き物だ。番が死しても別の番を作らないという。
あるいは何も食することがなくなり、緩やかに衰弱死するという。

(まあ、俺にはそういう相手が居ないから分からないんだけど)



1/3程度欠けた月が、眩しいな。