RECORD

Eno.280 黒羽 蒼葉の記録

【黄昏 003】

何処かの荒野。
此処は、北摩でも裏北摩でもない。

「はぁ… はぁ…」
荒い息を吐きながら私は、荒野に身を潜めていた。
年貢の納め時、という奴かもしれない。
特務室ゾンダー】の連中がここまでしつこいのは正直計算外だった。

「いや…」
私が、命を脅かされた者達の抵抗を甘く見ていただけなのだろう。
これは【代償】だ。
私が、彼らから奪ったものの対価。

「こんな事になるなんて、思ってもいなかったんだけどな…」

謝って許される事ではない。
それだけの事を私はした。

たった一人の妹のために。