RECORD

Eno.100 紫村 九十九の記録

【Log】6月18日<i>ー着火ー</i>

ガンッ!……キン!



金属の響く音に心躍らせる。
その『力』神秘を使って、どう壊すのか?どう殺すのか?どう仕留めるのか?

ーどうやって、『僕』を楽しませてくれるのかな?












…………はァ〜あァ。

つまんないの。
どいつもこいつも歯応えがないのか、すぐに戦い終わりやがる。
あのチンケなクマのオモチャの方が潰し合いがあるよ。



……今凄い舌打ちをしたい。
この『体』は何故か『僕』のモノではないし、『僕』に成り代わりやがっているヤツもいやがる。
マジでサイアク、返して欲しいンだけど。

これじゃあ、『僕』は何か攻撃するActionどころか、煽るコトTalkingも出来ない。

カワイソウな『僕』に対する仕打ちがコレ?
…神様も、仏様も落ちたモノだね。




でも『僕』の恩讐はそんな柔じゃないから。
幸い、『彼女』のお陰で『僕』のコトは知られてないみたいだからね。

今はもっと出来る限り『努力』してみるべきだよね、母さん?クソ女


今はもっと出来る限り『可能性』を潰すべきだよね、父さん?クソ男







……ふふふ、ははは。
あっははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!





今から凄く楽しみだよ、この『渇き』破壊殺戮衝動と復讐心が潤せる時が。







……ところで『兄さん』は『僕』のコトを覚えているンだろうか。

まァ、覚えていて当然だよネ。
『僕』が今こうなってしまった発端を作っちゃったンだからさ。

……忘れていたら?

ふふ、その時は『兄さん』も殺すだけだ。
『兄さん』は『裏切り者』にならないって、信じているからね。

























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ピピピピ、ピピピピ……



嗚咽を堪えながら、目覚ましに触れる。

何故か朝から吐き気が止まらない。
…全身に冷や汗をかいている。



何か凄まじい悪夢でも見たか?

違う。
悪夢とかそういう次元のモノじゃない。


ーそれよりも、もっとドス黒くて、もっとえげつなくて、もっと悲惨な……。




ダメだ、思い出そうとするだけで過呼吸になりかける。

「…ハァ……。一体なンなンだよ『アレ』は……!」



いつもの時間に、下に降りてこないのを察したのか、ばあちゃんが階段を登ってくる音が聞こえる。


……今日は学校、行けそうにねェなァ…。