RECORD

Eno.608 五稜 拓海の記録

高校までの知り合いは大学からの知り合いよりなんか特別感ある

ピンポーン

「・・・んだよ…シラネ。ビル上まで登ってくる奴なんかロクでもねえよ」



ピーーーン・・・ポーン

「・・・・・・」



ピンポーーーー・・・ン

「チッ」



ピンポンピンポンピンポンピンポンピピッピンポポン

「だー!!!!うるせー!どこ中じゃオラァ!奥歯ガタガタどころかひっこぬいたろか!?」



「よ!おまえかわらへんなー」



「・・・雅人?なんでおめーがいんだよ」



「お前のオカンにこの前おうてなあ、なんや色々持ち物もってこいって言うたんやろ?
ほなワテが遊びに行くついでに持って行ったるわーって」



「はぁ~?」



「まあまあ、ええやんけ。にしてもビル上の掘っ立て小屋が家とは・・・まるで犬小屋やな」



「うるせー!けぇれ!」



「そう言わんと~、ね?当分泊めて?おねが~い」



「この前合コンで引っ掛けたお嬢様が頭ぶっ飛んだメンヘラ女でさあ、ワテのことを殺して一緒に死ぬとかって襲ってくるから今雲隠れしとるんよ~」



「お前彼女おったやろ?あの子別れたんけ?」



「え?どの子の事や?・・・あー、お前に合わせたアイツな?おーん。だってアイツなんか箸の持ち方汚いし、魚の食い方バリキモイし、寝起きの息バチクソ臭いし…俺に相応しくないなって」



「・・・刺されとけ」



「ちょちょっ!待ってーな!おねがい!泊めて貰う間ワテがご飯作ったげるから~!な?俺ら浅葱の狂コンビってブイブイやった仲やん」



「チッめんどくせーな、朝から玄関でかったりーからとりあえず上がれよ」



「ハーイ」



―――――――

「にしてもお前公務員なんだろ?東京に雲隠れとかしててええんか?」



「なーにが東京やねん、23区ちゃうくせに」



「あ?!帰るか???」



「ごめんてー。地方公務員は暇でしてなー、それにちょっとココに見学にも来たかったんよねワテの職種のメッカみたいなところやし」



「はぁ?」



「ま、守秘義務どすわ~・・・」



「にしても、ダッサイ腕輪しとるなあ。」



「え?あー・・・っせーな。別にええやろが」



「・・・・・・フーン。まっワテもオフでまで仕事せんタチやしどーでもええわ」



「何がだよ」



「別にー」



「それより茶くらいだせやー、お前のオカンがついでにって持たせてくれた茶菓子もあんねんから」



「厚かましいやつ」