RECORD
(6/17)、6/18、6/19
気に食わなかったんだと思う。
>>2134158
「いや……具合悪そうな人がいるのを無視して去れって
言われて去って、後で良心が痛むのは分かりますから……」
なので、責めることはなかった。
後味が最悪になる点は理解できるため。
「……殺すことが好きなんですよ、俺。
『どっち』にいても関係なく。
『あっち』にいる時は、それが本能のように表に強く出る。
我慢もしないいまま高揚して楽しんで、帰ってきたら
急に理性が戻って齟齬が起きてこうなるんです。
なので、次からでいいので放っておいてもらえると
助かります。人に手を挙げたくないので……」
>>2134718
「…あぁ…わかった…今度からはそうするよ。互いに辛いだろうけどまぁ、頑張ろう。そしたら、いつか報われると思うからさ…」
互いに辛いだろう、と言われたことが。
いつか報われる、と思われたことが。
納得がいかなくて、踏み込んででも自分を納得させようとしたのは。
彼の言い分がちぐはぐなのだからではなく、同情されたことに怒りを覚えていたのだと。
後から、こういうことは分かるのだ。
だからこそ、彼に当たり散らすことはなく振る舞えたので好都合ではあるのだけれど。
お互いに報われるから、と。彼は言った。
それは自分が報われていないと感じているからだ。
だから、どうやったら報われるのかを聞いた。
>>2135420
「そうだね…沢山の人を青空みたいな眩しい笑顔にする事かな、その為に人助けとか如月をやってるからねそれが俺が報われる事だと…そう思っているよ」
……途方もないな、と思う。
上がないのだから。「幸せになりたい」と思う人間が「幸せになれない」という話とよく似ている。
>>2182867
「前にあっちで君と会った時は楽しいって思ったけど、最近は誰かを助けたい、守りたいって感情が強くなってきた感じなんだよね」
>>2184119
「まぁ、その辺まだよく分かってはいないね。でも、俺は絶対に今の自分を崩壊させないしさせるつもりもないよ。例え神様にそうしろって言われてもね」
>>2186486
「それじゃ話すね、俺、小学校の時に母さんが亡くなって、すっごく落ち込んでた時期があったんだ。それで、クラスの先生が放課後に俺を呼んで、こう言ってくれたんだ『お母さんが亡くなって確かに悲しいだろう。だがそんな時こそ、お父さんや友達の笑顔のために頑張れる男になれ』って…なんか、その言葉が心に刺さってさ『いつでも誰かの笑顔のために頑張れるって、すごく素敵な事だと思わないか?』って先生が笑いながら言ってて、俺、そんな人になりたいって思ったんだ」
「それ以来、俺、どんな時でも笑顔でいよう、誰かに笑顔を届けられる奴になろうって決めたんだ。約束って言うか…自分の中で大事にしてる信念みたいなものかな。だから、あっちで戦うのだって、誰かを守って、笑顔を取り戻すためなんだよ…まぁ、最近の俺、戦ってる時の自分は先生の教え通りかって言われるとちょっと自信ないけど…でも、絶対にこの気持ちはブレない。誰かのために、笑顔のために頑張るって約束は、絶対守りたいんだ」
少し真剣な目で少年を見つめ、言葉を締める。
「これが俺があっちの世界にこだわる理由、ちょっとでも分かってくれると嬉しいな」
>>2189163
「うん、誠君の気持ち、ちょっと分かるよ。俺が『誰かを助けたい』って言うの、確かに無責任に見えるかもしれない。先生の言葉だって、子供の俺には重すぎる責任みたいに聞こえたかもしれないって、今なら思う。でも、あの時の俺にとってあの言葉は、ただの責任じゃなかったんだ…母さんがいなくなって、父さんが泣いてるの見て、俺、何もできなかった。自分が無力で、悔しくて、情けなくて。そんな時に、先生が『笑顔のために頑張れる男になれ』って言ってくれた。あの言葉は、俺に『何かできることがある』って希望をくれたんだよ」
少し目を細めて、少年をじっと見つめる
「それに俺があっちにこだわる理由は、先生の言葉だけじゃない。俺が自分で選んだんだ。苦しんでる人を見て、放っておけないって思っちゃう自分がいるから…確かに自分で言っちゃうのはヤバいかもかもしれないけどさ、俺はそれでいいと思ってる。誰かを助けるために戦う俺が、たとえバカでも、間違ってても、誰かが少しでも笑ってくれるなら、それで十分なんだ」

「―― 多分、俺とあの人が大きく違うのは。
俺が利己的な人間で、あの人は献身的な人間だ」
俺は基本的に自分の為に生きている。けれどあの人は自分を誰かの為に捧げている。
喪失を自己犠牲で埋めている。自己犠牲で他者が満たされることに満足している。
それが、彼が彼女を失って、1に向いていた献身が他者に向いて。
その他者が、全に向いている。
そうであるうちは、決して報われない。
そうであるうちは、あの人は辛いままだろう。

(俺と一緒なもんか)
俺の現在はとても幸福だ。
俺の現在はとても報われている。
一歩引いたところで噛みしめる日常を噛みしめる日々が大好きだ。
人と深く関わらず静観している毎日が愛おしい。
だから基本的に、深く関わってこない人間は居心地がいい。
関わったとしても、適当で緩い人間はちょうどいい距離感で居られる。
逆に、思いっきり踏み込んできたり、自分の価値観を押し付ける人はどうも苦手だ。
自分などと関わらず、気の合う人と心行くまで語り合えばいい。
ふと、教室を見渡して思った。
日常と特別な縁が溢れて、暖かい場所が完成している。
俺の役割はもう、十分だろう。

「俺にはクロがいる。俺にはクロだけがいたらそれでいい
俺の理解者はクロだけだ」
裏世界で殆ど1日を過ごした。
本当に穏やかで……帰るのが惜しくて。
確かな居場所を、噛みしめていた。
だから。
色恋沙汰も、特別な縁も、無縁である方がいい。
何も残さないために。誰も気に留めないように。
誰も傷つけないように。

