RECORD

Eno.1095 千花 律太の記録

話6

最近、裏世界で自身の名字を名乗ることが増えた。
というより、名乗らなければ不自然な場面が増えた。
それでも自分の振る舞いが「まとも」に見えているみたいだから、まだ何事もなく済んでいる。

あの時、俺が口にした言葉が周囲にそう見えたのなら、効果はあったと言えるのだろう。

けして立派であろうとしていたわけではないし、しかし嘘というわけでもない。
いざという時に、盾は立ち続けなくてはならないというのは。

ただ、