RECORD

Eno.98 十八成 玄の記録

蛇足・3


……はいっ、今日の検査はこれでおしまいです。
お疲れ様でした!



はいはいお疲れ……もう来なくていい?



来月は14日に来てくださいね〜。
血液検査の結果もそこでお伝えします。



はいはいはい……





……………………。


そんなに、嫌なんですか?
検査は受けてくれてるので良いんですけど。


調査課の旭さんもずっと言ってます。
神秘の登録をしてくれたのは良いけど、
詳細が分からないのは困るって……





……勝手に困ってりゃいいって
ずっと言ってるじゃんね?


俺様だって嘘は言ってないんだけど?



……あなたの神秘が明らかになったら、
誰か死ぬかもしれないって?



そう。



どうして?



さあ?



さあ、って……。
分からないのに言い続けてるんですか?



うん。


……あのな。

特に明らかにされちゃ駄目なんだよ、これは。
蛇様が弱るかもしれねぇだろ。
俺の神秘は薄まっちゃいけない、弱っちゃいけない。
文章で定義付けられんのも駄目だし、
解明なんて以ての外!



で、でもそれはっ、



観測は許すが詮索は許さねえ。




……蛇様が死ねば俺様も死ぬよ。
今まで蛇様に深く関わった奴も皆死ぬ。


触らぬ神に祟りなしってご存じない?








…………、じゃあ。
その言葉が本当だとして。


そもそもその蛇って、
あなたにとっていいもの・・・・なんですか?


そもそもその蛇はあなた自身の神秘なんですか?



……………………


何、


気にしてる?



あなたは8年前の事故に遭ったあの日、


……その蛇に何か、されたんじゃないかって。
例えば、



おっと!



きゃあ!? ………………もう!


危ないことしないでください!
監視課の方呼びますよ!



あーはいはい、ごめんごめん。
悪かった。それ以上言わないならやらない


変な事言い出すかと思ったからじゃん。
やめてね〜ホントに……



……ほ、本来は監視課預かりなんですからね!
あなたも、九音くんも、七未さんも……。


全く……神秘被害の中じゃ変な方ですよ。
書類にも残せない、8年間殆ど情報無しの事故なんて。


ホントにも〜〜……



変で結構で〜す。
お陰で日常は保たれてるもんね?
俺様も、アンタも。


調査課の旭さんに言っといてよ。
もうやめろって。



……言ったって聞きませんよ、どうせまた。



え何? 拗ねてんの?


カワイイね〜〜!



あ! ほ、ほんとに拗ねました。
拗ねました! もうっ、このやんちゃ小僧!!
今日の検査はホントに終わりです! 終わり!!