RECORD
Eno.177 都成 后乃の記録
『未来発明(テルミナス・マキナ)』という物がある。
ごく簡単に説明すると、アスタちゃんの発明メモ。
アスタちゃんのちっちゃい頃からの「これ作りたい!」が纏められている。
このかっこいい名前が付けられたのは、確か中学の頃。
「到達点とはぴったりだろう!」って、笑っていたのを覚えている。
そこには、アスタちゃんのキラキラした夢が『未来』として描かれている。
初めて『未来発明』を見せてもらった時、
必ず実現させると言い切った真っ直ぐな目を見て、
私はアスタちゃんの事が大好きになった。
その夢を邪魔しない事を、むしろ一緒に叶える事を心に決めた。
そうして、あの『水鏡の神秘』との出会いを切欠に、
私はある事を思いついた。
アスタちゃんの傍に私がいられない時に、アスタちゃんを守ってくれる存在が欲しい。
──私が選んだのは、ロボタだった。
ロボタなら、いつでもアスタちゃんの傍にいる。
私はそれを、誰よりも知っていたから。
そこから今日にいたるまで、私は『未来発明』から着想を得て、
様々な換装パーツや武器の構想を、図として書き出してきた。
中には、実現が可能なラインまで煮詰められたものもあって、
けれど即試作即実装、とは残念ながらならない。
お金って、いくらあっても足りない。
高校への進学を機に、母に我儘を言ってようやく、
『わくわくラボでなら』と、アルバイトを許可してもらえるようになった。
そうして迎えた初任給の日。
これで漸く、長年束ねて来た計画図を実現する事が出来るって。思っていたのに。
どういうことだか、ロボタの右腕には、もう『それ』があった。
私が考え付いた機構と、恐らく同じ方向性の。
それだけならまだ、たまたまだと思えたのかもしれない。でも、
二度の偶然は? ──三度目は?
「"誰"と、叶えているの? ……アスタちゃん」
私のいないとなり。
『未来発明(テルミナス・マキナ)』という物がある。
ごく簡単に説明すると、アスタちゃんの発明メモ。
アスタちゃんのちっちゃい頃からの「これ作りたい!」が纏められている。
このかっこいい名前が付けられたのは、確か中学の頃。
「到達点とはぴったりだろう!」って、笑っていたのを覚えている。
そこには、アスタちゃんのキラキラした夢が『未来』として描かれている。
初めて『未来発明』を見せてもらった時、
必ず実現させると言い切った真っ直ぐな目を見て、
私はアスタちゃんの事が大好きになった。
その夢を邪魔しない事を、むしろ一緒に叶える事を心に決めた。
そうして、あの『水鏡の神秘』との出会いを切欠に、
私はある事を思いついた。
アスタちゃんの傍に私がいられない時に、アスタちゃんを守ってくれる存在が欲しい。
──私が選んだのは、ロボタだった。
ロボタなら、いつでもアスタちゃんの傍にいる。
私はそれを、誰よりも知っていたから。
そこから今日にいたるまで、私は『未来発明』から着想を得て、
様々な換装パーツや武器の構想を、図として書き出してきた。
中には、実現が可能なラインまで煮詰められたものもあって、
けれど即試作即実装、とは残念ながらならない。
お金って、いくらあっても足りない。
高校への進学を機に、母に我儘を言ってようやく、
『わくわくラボでなら』と、アルバイトを許可してもらえるようになった。
そうして迎えた初任給の日。
これで漸く、長年束ねて来た計画図を実現する事が出来るって。思っていたのに。
どういうことだか、ロボタの右腕には、もう『それ』があった。
私が考え付いた機構と、恐らく同じ方向性の。
それだけならまだ、たまたまだと思えたのかもしれない。でも、
二度の偶然は? ──三度目は?
「"誰"と、叶えているの? ……アスタちゃん」