RECORD

Eno.268 飯屋 彩禍の記録

運命の歯車1.『伝承の守護者』

   

登場人物

彩禍さいか
裏世界の冥土。



●Voice1.mp3

「おはようございます。あら、どうか致しましたか?」


「私?私は何時も通りじゃないですか。」


「安心してください。慣れれば大丈夫ですよ。それでも一定の危険は付き纏いますけど。」


「そのために私が居ます。伝承は護らねばなりませんから。」


「全ては滅びを待つばかりの我が主の為―ですけれどね。」



そう。お嬢様にはあまり時間が残されてはいません。
「皆に迷惑かけたくないから一人で静かに生涯を終える」
そんな選択は私には当然許容の出来ない事でした。
ですが当時、ただの食事係だった私の声など届くはずもなく。
助けを探して時空を彷徨い、偶然なのか事故なのか、あるいは運命なのか。
私はこの地に来た、或いは呼ばれた「由来」とでも言いましょうか。
ならば必ず手段はある。
―そう信じなければ先には進めませんから。

なんて、都合の良い建前なのですけれど。
やっと‘‘解放‘‘されたのですから。
この境遇を楽しんでも罰は当たらないでしょう。
ね?これを聞いているであろうあなたわたしへ。
人生頑張ってくださいね。
また近いうちに会いましょう。彩禍お姉さんより。