RECORD

Eno.74 川崎 彩羽の記録

Case6:ヒュームの法則


ヒュームの法則(Hume's Law)
とは、18世紀の哲学者デイヴィッド・ヒュームが
『人間本性論』の中で述べた倫理学上の原理で、「あるべき(ought)」を「事実(is)」から導くことはできないという命題である。
これは「is-ought問題(事実と価値のギャップ)」としても知られる。

ヒュームは、人々が事実の記述から道徳的な判断(義務や価値)へと飛躍することを批判し、
論理的・概念的に両者の間には断絶があると指摘した。
たとえば、「人間は利己的である(is)」という事実から、
「だから人間は利己的に振る舞うべきだ(ought)」という結論を導くことは、
論理的に正当化されないとされる。

この法則は、道徳的相対主義・自然主義批判・倫理学のメタ理論において重要な位置を占めており、
後の哲学者たち(G.E.ムーアやA.J.エイヤーなど)によっても議論の対象とされた。
現代においても、道徳判断の根拠や合理性を問う上での基本的問題提起として扱われている。

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「つまり表出する実験の結果という名の事実から、
 その事実の価値は定められないってことだよね」


「どれだけ破壊に適したものがあったとしても、
 それが“破壊するためにあるもの”にはならない、みたいなね?

 ダイナマイトの存在意義を破壊する事だと定めるのは違くね?って話!」



「ウチはこの話結構好きなんよね!
 だって観測と価値は結びつかないって事。つまりは──
 どれだけ観測を重ねたとしても、真実には辿り着かないんだって事!」



「この世にはどれだけ観測しても
 確定的に定められない事が沢山ある!
 んひひ、その事ってとっても幸せな事だと思わない?」