──カン カン カン
「………?」
喫煙所を抜けて、ぼんやりと部屋に戻ろうとしたところ。
気付けば、閉じた踏切の前、夕空の景色の下。
一瞬何が起こったか分からずぽかんとしていたが、
息苦しさに裏だと気付けば、慌てて周囲を見回して。
……敵性の怪奇らしき姿が無い事を確認して、肩の力を緩める。
──カン カン カン
裏を歩くには今日はコンディションが悪い事が分かっているから、
早く出れるところを探さないと、と目を凝らして辺りを見回す中。
ふ、と踏切の向こう側に人影がある事に気付いて、顔を上げる。
