RECORD

Eno.113 松林武の記録

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国際貴女大学本館 - 組織神学第二研究室(熱田ゼミ)


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マツタケ [Eno.113] 2025-07-15 16:11:25 No.3794074

「…………」

席に戻って、コーヒーとアイスの境界をつつく。

「……俺が知らなかっただけで、表世界のこの世の中って結構、
 裏の影響受けてるんだろうなって、再確認しました」

誰も居ない。

「センセにあったことはきっと特別な話じゃない。
 神隠しとか、なんかそういう、不可解な現象は、
 科学で説明のつかない話は、昔から沢山ある……」

誰も居ない。

「…………」
「…………怖い……」

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マツタケ [Eno.113] 2025-07-15 16:24:07 No.3794338

「俺にとって裏は、暴力と理不尽の危険にずっと怯えるしかない、怖いところです。
 だからずっと線を引きたくて、境界をはっきりさせたくて、
 そうじゃないと、他人が、怖くて仕方ない。
 いつそれが自分を脅かすか、恐ろしくて仕方ない」


誰も聞いちゃいない。

「他人を、信じようと、思ってるんです。
 信じたいと思って、頑張ってるんです。
 それは、この世界が、表世界が、秩序だってる事を信じているから。
 主の手があることを信じてるから、まなざしてもらえてるから。

 でも、もし、その境目がもう、なかったら」

「…………」


きゅ、と唇を閉ざして、ひとりで項垂れた。
誰にも聞こえやしないだろう。

エアコンの効いていない部屋の中、
アイスが溶けるのはいつもより早かった。

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