RECORD

Eno.34 笛理 彗昴海の記録

君と星焉とロッシュリミット

心臓が急激に跳ね始める。



互いの思考がわかるようになったのは何年前だろうか。




痛い。苦しい。その感覚に脳が支配される。



互いの意見が殆ど一致するようになったのは何か月前だろうか。




胸の奥で、何かが強く引き裂かれるような感覚がする。



己が"どちら"か、認識が曖昧になり始めたのは何日前だろうか。




酷く荒い呼吸。吹き出す汗。地に伏すので精一杯。
いきなり視界が歪む感覚がしたら、
次に己の状態に目を向けられる時にはこうなっている。



「「…あぁ、"近づいて来た"。怖いな。」」




どちらかがそう言った。