RECORD
Eno.1718 田中・ジョン・D・アートマンの記録
起章
屋敷というよりは城塞と言う方がしっくりくる。
高く積まれた煉瓦または石作りの城塞。敷地は広くぐるりと口の字型で、中央には美しい庭園がある。
几帳面に整えられた花や木々、緩やかな丘の上にあるガゼボ。
小川の先には大きな池とそれにかかる石橋がある。
また庭園の中央には『蝶道院』がある。硝子張りの密閉された、いわゆる温室であるが
出入り口が存在しない。
蝶道院には古い時代の環境がそのまま残されている。
この中の動植物の中には現代では絶滅している者も多いらしい。
この城塞には多くの信徒が生活している。老若男女幅広く、年功序列の気があるが誰もがお互いと平等と扱い、若い者を尊んだ。
信徒の朝は早く、日も昇らぬ内に起きて身支度、祈りの時間を終えて、朝食を済ませて働き始める。
水を汲み、家畜と畑の世話をし、城塞をくまなく掃除し、洗濯をして、庭園を整えて、外から贈られてくる荷物を運び仕分けて
全て終わったら間食を入れて
文字や言語、計算なんかの勉強があり
██████、
―――……
██教は世界有数の██████に指定されており―――……
修行僧はこの世で最も過酷と言われる巡礼と呼ばれる修行を行います。
その為に彼らはまず身体を████████ます。
█████を開き、██を███に取り替え、
██も同様にし
殆どの██に聖句を刻み込みます。
また両手足に███を入れ██。
巡礼中は両手の穴に十字型の金属棒を差し込み、紐で括ります。合掌した状態で固定し、各地を巡ります。
―――…… ████
夜中のチャイム
「……あんた、神父さん、かい?」
『……頼みがある。この子を育ててくれ』
「ええ?……そんな急な、あんたには恩があるが……なんて顔してるんだ、どうしたんだよ」
『金なら出す。貴方も、貴方の家族も、この子も困らないくらいには……どうか』
「…………分かった、分かったよ。この子の名前は?」
『私が付けてはいけない。呼んではいけない……貴方が名付けてくれ』
「……どこへ行くんだ?」
『……すまない。ありがとう。後は頼む』
「おい!なぁ、あんたも休んでいけよ、無理してるんだろう!?そんな…………」
『…………』
―――――――――――――…………
夏の庭園は居眠りに丁度よい気温だ。
夜はまだ冷え込むが、日の当たる内は本当に気持ちがいい。
石柵に寝そべっている俺の近くを通り掛かる信徒達誰もが礼をしていく気配がする。そんなにしなくてもいいのにな
ただ修行を終えただけで、偉くなったワケじゃない。
「ぐえっ」
だからとて顔面に座られてもいいってワケじゃない。
普通に失礼だろどう考えても
無理矢理退かす。神父服の女。薔薇のレリーフペンダント。
「貴方、巡礼行くのでしょう?」
「そうだけど」
「私と行きましょう!!」
「はぁ、いいけど……」
「で、終わったら結婚しましょう!!」
「はぁ?」
高く積まれた煉瓦または石作りの城塞。敷地は広くぐるりと口の字型で、中央には美しい庭園がある。
几帳面に整えられた花や木々、緩やかな丘の上にあるガゼボ。
小川の先には大きな池とそれにかかる石橋がある。
また庭園の中央には『蝶道院』がある。硝子張りの密閉された、いわゆる温室であるが
出入り口が存在しない。
蝶道院には古い時代の環境がそのまま残されている。
この中の動植物の中には現代では絶滅している者も多いらしい。
この城塞には多くの信徒が生活している。老若男女幅広く、年功序列の気があるが誰もがお互いと平等と扱い、若い者を尊んだ。
信徒の朝は早く、日も昇らぬ内に起きて身支度、祈りの時間を終えて、朝食を済ませて働き始める。
水を汲み、家畜と畑の世話をし、城塞をくまなく掃除し、洗濯をして、庭園を整えて、外から贈られてくる荷物を運び仕分けて
全て終わったら間食を入れて
文字や言語、計算なんかの勉強があり
██████、
―――……
██教は世界有数の██████に指定されており―――……
修行僧はこの世で最も過酷と言われる巡礼と呼ばれる修行を行います。
その為に彼らはまず身体を████████ます。
█████を開き、██を███に取り替え、
██も同様にし
殆どの██に聖句を刻み込みます。
また両手足に███を入れ██。
巡礼中は両手の穴に十字型の金属棒を差し込み、紐で括ります。合掌した状態で固定し、各地を巡ります。
―――…… ████
夜中のチャイム
「……あんた、神父さん、かい?」
『……頼みがある。この子を育ててくれ』
「ええ?……そんな急な、あんたには恩があるが……なんて顔してるんだ、どうしたんだよ」
『金なら出す。貴方も、貴方の家族も、この子も困らないくらいには……どうか』
「…………分かった、分かったよ。この子の名前は?」
『私が付けてはいけない。呼んではいけない……貴方が名付けてくれ』
「……どこへ行くんだ?」
『……すまない。ありがとう。後は頼む』
「おい!なぁ、あんたも休んでいけよ、無理してるんだろう!?そんな…………」
『…………』
―――――――――――――…………
夏の庭園は居眠りに丁度よい気温だ。
夜はまだ冷え込むが、日の当たる内は本当に気持ちがいい。
石柵に寝そべっている俺の近くを通り掛かる信徒達誰もが礼をしていく気配がする。そんなにしなくてもいいのにな
ただ修行を終えただけで、偉くなったワケじゃない。
「ぐえっ」
だからとて顔面に座られてもいいってワケじゃない。
普通に失礼だろどう考えても
無理矢理退かす。神父服の女。薔薇のレリーフペンダント。
「貴方、巡礼行くのでしょう?」
「そうだけど」
「私と行きましょう!!」
「はぁ、いいけど……」
「で、終わったら結婚しましょう!!」
「はぁ?」