RECORD

Eno.367 日上 晴の記録

記憶

首に走る痛みで目が覚めた。

宙に浮く感覚、首を絞められている痛み、だんだんと狭まる呼吸。

俺は、首を吊らされていた。

気がついてすぐは、何がどうなっているのかわからなかったけど、わかりたくもなかったけど、わかってしまった。

俺も、みんなと同じ道を辿っているんだということに。


みんな、こうして向日葵頭の化け物に襲われて、てるてる坊主みたく吊るされて、それで。

…あぁ、俺もみんなと同じようになるんだろうな。

これから高校生活が本格的に始まろうとしていたのに。


もっと演劇をしたかった。


それでいつか、俺は…








このまま、死んでしまうかと思っていた。



せっかく目覚めた意識が、また沈んでいこうとした時に、






























ぼんやりとしてきた視界に、彼女が映ってきて、
俺の手を取った。
































俺はその時に神秘に触れたことで、神秘を帯びたんだ。
これが、すぐに起きた大事になるなんて、あの時は気づくことすらなかった。