名付けられることすらなくて、仕方なく育てられていた子供でした。
口減らしで放逐されたその子供は、死にました。
お水で苦しんだ人々をさんざん見守ったあと、たすけてくださいと言われたので、仕方なく助けました。
生まれたばかりの神様は、それから頑張りました。
人を投げ込まれました。なので、水を治めました。
最初はそれだけでした。
だんだんと、あの神様は人を食べる悪い神様だと言われるようになりました。
次第に、投げ込まれた人たちが自分たちを恨んでいるんだ、と疑心暗鬼の目を向けられるようになりました。
疑心暗鬼はやがて責任転嫁となって、神様が悪い神様だから、人を食べるし、投げ込まれた人たちも恨むのだと言われるようになりました。
神様は、自分が変わっていくのを感じながらも、頑張りました。
祈られました。なので、呪いました。
お願いされました。なので、祟りました。
たくさんの人に、呪い、祟り、そうあれと願われました。
だから、たくさん頑張りました!
今は、もう、自分のせいで人が悪意を持つのか、悪意のせいで自分がねじ曲がっているのか、わかりません。
頑張っていました! 頑張っていました! 頑張っていました!
どれくらい頑張ればいいか、わからなくなりました!
それでも、ここしか居場所がないから! みんなが期待しているから!
頑張っています!
私の名を、私だけの名を、呼んでくれ。
私を、ここから、連れ出してくれ。