RECORD

Eno.225 葛山の記録

【閑話】神秘を再利用するってこういう事

「葛山さんの神秘は、破壊された神秘を再利用する……との事でしたが」

「はい」

「具体的にはどの様に?」

「依頼で倒した怪奇の神秘を使ってます。
 例えば、空飛ぶパズルのフラグメントからパズルを射出する神秘を得たり」

「成程。となると、かなり汎用性が高いのでは」


「……本当にそう思いますか」

「本当に、そう思いますか」


「…………」

怪奇エネミーのデータ一覧を出している。


「……猫又だとどうなるんです?」

「猫耳尻尾になります」

「可愛らしいですね。ろくろ首は?」

「首が伸びます」

「少し気色悪いですね。着せ替え人形は?」

「一瞬で衣装を変えられます。フェアリーの神秘と併せてキラキラしながら変身できますよ」

「魔法少女の変身バンクやってどうするんですか。もぬけの殻だと?」

「ぼんやりして無気力になります」

「それはいつもじゃないんですか? では、餓鬼は」

「食べても食べてもお腹が空く様になります」

「大食い対決で使えそう。歩くにんじんは?」

「歩けます」

「歩く人間は神秘でも何でもないんですよ。上下長ズボン怪人では……?」

「上下長ズボンになります」

「しょうもな」


「お分かり頂けましたか。大半そんなんばっかりですよ」

「何というか、使い所が局所的なものが多過ぎますね……」

「まあ、いつも現場で使ってるのはパズルやアルラウネ、かまいたちみたいな比較的使い易い辺りです」


「因みに、全部試したんですか?」

「はい、一回倒した奴なら……あ、いや。よっぱらいは試してないです。未成年なので」

「水崎さん、確認しますか。神屑はありますけど」

「そうですね。では、調査の為お預かりします」

(後でおつまみ買いに行こう)