RECORD

Eno.115 古埜岸姉弟の記録

八つの鏡に映る内⑥

<関連ロール>

【住居】不承諾々・裏




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八千代 [Eno.115] 2025-06-23 23:17:43 No.2446906

>>2389935
結ばれた手応え。

(続)

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八千代 [Eno.115] 2025-06-23 23:18:02 No.2446927

>>2389935
それを確かめると弾かれるように飛び出した。

後方で、地を抉ったと思しき轟音がする。
先ほどの無数の瞳から何か放たれたのか、
衝撃と共に煙が前方まで滑っていく。

(続)

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八千代 [Eno.115] 2025-06-23 23:18:14 No.2446933

>>2389935
「決して振り返るなよ!
 背後は気にせず前を向け!」

一寸先の闇がうねり続ける。風を切る。

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トージャク [Eno.494] 2025-06-24 22:14:47 No.2489100

>>2446927
「うわああぁぁぁぁ!?」

背中がどん、と押されるような衝撃。
服越しにも伝わる、小片がちりちりとぶつかる感触。
起こっている事象の想像は付かないまでも、
容赦のない死がすぐそこまで迫っている事だけは分かる。

(続)

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トージャク [Eno.494] 2025-06-24 22:23:17 No.2489666

>>2446933
ぐっ、はぁっ」

足がもつれる度、繋いだ手と手は固く、強く。
地を蹴る運びは前へ、前へと。

「後ろ見る余裕なんてないよぉ!」

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月神ツキガミ
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霧崖国きりがけこくよりも遠い「神層」に灯る異端の獣。
地表と引き合い、寄せては返す。
他の神はこの"火"を神とは認めず「月兎火ツキトビ」と呼ぶ。





            🌕


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──6月10日 人形屋・不承諾々の事件後

「磨諾鬼よ。
 言いたいことはあるか」


「元はと言えば、
 私の領域に踏み込もうとしたお前が悪いであります。

 約束を破ったのはお前でありますからして」


「ああそうか、『盗みに入るな』とは言われていたが
 『息子として立ち入るな』とまでは言われていなかった。

 盗みとして忍び入るなら鍵などいらん。
 七尚に鍵を開けさせたのはその意思表示であったが……
 まさかその区別もつけず襲い来るとは」


「トージャクは無事だったら良かったものの、
 一歩間違えれば冗談では済まさんぞ。

 オマエは彼奴を……ツキの奴を何だと思っている。
 アレはオマエの味方かもしれんが、
 オマエの望みを代わりに叶えてくれるようなヌルい奴ではない。
 オマエの感情を揺らし、突き動かそうとすることはあったとしても、だ」


(……トージャクは『壊れても治せる』と言っていたが
 治せるから死んで良いとはならんのだ。
 “命に限りなき者”はなおさら、そうあってはならん)


(そして、ツキの奴はそう思うからこそ殺しにかかってくる・・・・・・・・・・・・・・・・・ような奴だ。
 “容易く死を受け入れぬ”ことを誰に対しても勧める善意・・がアイツをそうさせる。
 いやもう全部やりすぎなところが彼奴のありえん畜生なところだが……
 ワタシも人のこと言えんしな)


(しかし……いくらなんでもしつこすぎないか?
 ワタシの抵抗は十分に示したはずだというのに、そもそも知らぬ仲でもないのに、
 何か別に気に入らぬことでもあるのかもしれんな。

 ……ふむ。
 磨諾鬼を通してでも良いから普通に会話する方法はないものか)


「…………………」


「なあ、磨諾鬼よ。
 ワタシたちの不和が
 七尚の日常に影を落とすようなことがあってはならんのは
 オマエも重々承知なはずだ。

 あれからもう17年になるんだぞ。
 未だにオマエと腰を据えて話すことができておらぬのは、些か」


「17年が……何でありますか。
 そんなの瞬きのようなものでありましょう」


「何?」


「どういう意味だ。ワタシはそうは思わん。
 七尚が生きた17年は光陰矢の如しなれど
 その1日、1日は残心にて……、軌道も的も見据え続けるものということだ。
 決して無意識のうちに去るものではない」


「磨諾鬼よ。
 瞬きと例えたオマエは、七尚の17年をどう思っている」


「七尚七尚と、お前は七尚を盾にしてばかり」


「子の人生を想うのが親だろうが」


「お前が親の在り方を語るなッ!!!


「!?」


「盗人風情が。
 七尚の義弟風情が。
 お前に親の資格は無い


「おい、磨諾……おい待て! ちょ
 ホントに行っちまったよアイツ!

 盗人はともかく義弟は悪くないだろ〜がバーカバーカ!
 何度オマエにおしめを変えてもらったと思っているんだ!
 それが息子に対する態度か?
 あーもう」


(確かにこれまでずっと、拒絶を感じてばかりであった。
 “古埜岸家”という利害の一致、ただそれだけが我らを繋ぎ止めている。

 やはり……あれのせいなのか?
 トージャクが言っていた『磨諾鬼が盗まれた大切なもの』
 ワタシが、あやつの何を盗んだというのだ……)


「だ……大丈夫〜……?」


「あぁ、キサキさん。
 大丈夫ではないのは磨諾鬼の方だ。
 どうにも、ワタシはアイツと上手く話せた試しがない。
 理屈ではどうにもならん気もする


「何を抱えているのかはわからんが……
 アナタであればまだ、気を紛らわしてやるぐらいはできようか。
 どうか支えてやってくれないか」


「う、うん……

 あの、八千代」


「ん?」


「私は、2人が七尚のお父さんでいてくれて良かったと思うよ」


「オイオイ磨諾鬼を支えてやれと言った傍からそれか〜?
 あまりワタシのことは気遣うな、気持ちは嬉しいが……」


「ワタシは、強いからな」



























竹翔チクショウ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
霧崖国きりがけこくを旅する槍使い。
夜釣りが密かな趣味。
魚は食べず出汁に使う。







「さて、また逃げられましたな」


「水面は光を拒み、獲物は潜み隠れる。
 針に糸を通すが如く岩間に垂らした餌が、
 思わぬ外道にかかることはさもありなん」


「手応えも何もかも異なることは知りつつも、
 あえてその場で引っ掛けた外道を餌にし、本命を狙う。
 これもひとつの戦略、と思いましたが……」


「あまり不埒なことをしては、
 どちらも逃すという教訓に御座りましょうか。
 二兎を追う者は、何とやら」


「巻き込んだ外道殿には大変申し訳ないことをしました。
 今度お詫びするとしましょう」


「しかし相変わらず引きの強いこと強いこと。
 釣りとは、根気良く挑むに限りまするな……」


「ヤツカの君」