RECORD

Eno.16 フェデリーカ・伊吹の記録

あり得ざるは形となりて

 -《きみが望む望まないに関わらず、運命は訪れる。
   そして、大概それは突然降って湧くだけのものだ》-


「あちゃあ……」


最初に抱いた"感想"が、それ。
白く閃く電撃も、赤く蠢く何かも。
神秘を狩るものが語る言葉も。

"裏世界"というものに触れてしまった事、そのすべてに対してその感想だった。
『表世界でただの学生として生きている』フェデリーカにとっては、
それは完全なイレギュラーだったから。

「……ま~、だるげだけど……しょーがないかぁ」


そこに、戸惑いや怯えというものはなくて。
ただ言葉通りの感情だけがついてまわっていた。

──なんだかなあ。