RECORD

Eno.1807 七條 くもりの記録

曇り時々晴れ



裏世界ここに来て初めて自由を知った。
裏世界自由になりたいと思った。
それは出来てはいけない、自分勝手な思い。
だってアタシは表世界向こうに帰らないといけない。
全てを求められ、決められた曇天の表世界人生

だからせめて死んだら裏世界自由になれるようにと怪奇に喰われようと思いついた。
それをずっと調べてきた。
どうもそれは難しいことではないと、分かった。
怪奇が言っているのだから問題がないのだろう。

心残りは懐いてくれた子達。
まさか自分のような人間が、求められた姿でない人間が好かれるとは思わず。
自分がいなくなっても幸せであってほしい。
それくらいのお節介を焼きたかった。
しかし、それは1人の人生を変えること。
自己満足でやって良いことでも、すぐに出来ることじゃないようだ。

認識が、甘かった。
求められていないことをするのはこんなにも難しい。
生き方を変えられないアタシは、不自由だ。

でも、その思いは伝えた。
お願いを、出来た。
それがとても安心で。嬉しくて。
心の曇りが少し晴れたようだった。


「             」


どうか、裏世界ここで晴天が訪れますように。