RECORD

Eno.1461 篠崎 駿の記録

憎悪

今日、久しぶりに誠君と出会った。湖畔で釣りをしてる彼の様子を木のそばで見てるのがバレて声をかけられた。

前に誠君と一緒に居た、狼から彼の過去を聞いた。

父親を殺しかけてそれ以降ずっと誰かを襲うんじゃないかって恐怖に駆られてる事を教えてもらった。

今日は、その事について詳しく知りたかったでも、それは出来なかった。

当たり前だ、自分を殺そうとした人物にそんな事話せる訳がない、けど、これでいいんだ。

彼が僕の事どうでもいいって無関心になってくれるそれが僕にとっての救いだ。

彼には僕の事を忘れて過ごして欲しい、それが僕の願いだった。

でも、少し心に来た言葉もある

「自分の話を聞いてくれて、自分のことを慰めてくれる。自分の願った通りに事を起こしてくれる。そんな都合のいい人間でしょう?」

彼のこの言葉がずっと忘れられない。

だって、いいじゃないか、僕がやらなきゃ誰かが死んじゃうんだ。

ただでさえこの命があと数年持つかも分からないのに誰かに甘えてたいし、慰めて欲しい、そんな都合のいい人間が居たっていいじゃないか、でも、そんな人間は居ないんだ、自分の足で立って歩いて行かなきゃいけないんだ。

今月の13日、その日にもう一人の僕と決着を着けてやる、誠君の幸せを奪ったあいつを自分自身をこの手で殺してやる