RECORD

Eno.100 紫村 九十九の記録

起結

『キミは縁というモノを信じる? ワタシは信じているよ』







縁。
えん。えにし。ふち……は今は関係ないか。
即ち縁とは、物事のめぐりあわせや、つながりを意味する言葉である。
それはたまたますれ違った等の小さいモノから、結婚とか出産とか人生の大きな転換点ともなるくらい大きいモノで、いつできるとか、いつなくなるとかそういったモノでさえ誰一人とて分からない天邪鬼なモノでもある。


だが良い縁もあれば悪い縁もある。
縁を結ぶ為に神がいたり、縁を切る為に神がいる。なんともまぁ矛盾した話である。我儘でサイアク。
そんな我儘な神には付き合ってきれないので、自分で結んできたし解いてきたし切ってきた。祖母がそうしろって言ってたし。




だからココの風景がガラッと変わったことも、人間とは到底違うモノがいる事もまぁそんなモノとして過ごしてきた。…流石に面倒くさそうなのは避けてきたケド。





だからあの少年が自分にそっくりな気がしたのも、きっと何かの縁だから。
ただのお節介なのかもしれない。
別にそれでもいい、昔からそう言われてきたではないか。








『大丈夫?』