RECORD

Eno.38 穂叢 焔芽の記録

ツーショット

この間、水族館に行った時の写真を送ってもらった。
クラゲトンネルの中でふたりで撮った、要するにツーショット写真。

送ってもらって、たいそう喜んだのはツーショット写真だからなんだろうと思う。
それからそこに思い至った後、たいそう馬鹿らしいな、とも思った。

叶わぬ恋という事実と、未だ好きであることは別だ。
諦めがついていることと、願望を抱いていることは別だ。

他人がこんな状況にあっても、決して嗤いはするまい。
だが自分がこの状況に置かれていると、酷く滑稽な有様に感じられる。

まぁ滑稽であれどうであれ、良い思い出なことに違いはあるまい。
いつか恋心が風化したとしても、大切な友人と楽しく過ごした記憶には違いない。
ましていずれどこかへ消えて居なくなるのであれば、きちんと覚えておくためにきっかけはいくらあってもいい。

写真を見返す度に、まだずっと浮かれているなという自覚がある。
自覚があるから、この写真をロック画面やらホーム画面やらに設定するような馬鹿なことはしない。

当然ながら「もし見られたら」という問題がある。
僕自身は別に構いもしないのだが、迷惑を掛けるリスクを鑑みれば大っぴらにすべきでないのだ。
この件について教えたのを、美兎とコンちゃんに絞っているのもそういう理屈がある。

とはいえ浮かれているので、どこか手元に置いておきたい気持ちがあり。
印刷して手帳に貼る分にはきっと大丈夫だろう、たぶん。


※Surfメッセージより、画像URL引用