RECORD

Eno.658 九鬼トーマの記録

故障

「それで?あれほど注意したのに
 試運転の日に義足を故障させた者は?」



【九鬼レイカ】
 トーマの姉 多摩科連に在籍する技術者



「………………はい……」



【九鬼トーマ】
 束都高に通う一般元気高校生 だった
 つい先日裏世界を知ることとなる



ばぁっかもん!!!!


ああぁぁぁっっ!!!


「全く、すぐ修理できる程度だったから良かったものの
 義足が壊れて困るのはお前なのだぞ」


「はぁい……以後気を付けます……」


「忘れっぽいお前のためにもう一度注意しておくが……、」


「お前の義足は元々使っていた電動式義肢に
 裏世界で発掘された未知のエネルギー体を組み込んである」


「姉ちゃんが神秘触れ済み裏世界体験済みだったのもびっくりしたし
 なんかよくわからない物平然と義足に使うしでびっくりしたよね」


「お前、自分の神秘がどんなものかわかってないんだろ、これぐらいないとあちらでは危険だからな

 ……で、元々の電動式義肢はどうしても義肢を動かす際にラグが出るのだが
 このエネルギー体のお陰で生身の身体のように自在に動かすことができる」


「不思議なんだけど、これなんで?」


「電導がすごい早いから」


…………なるほど!


わかってないだろ

 ともかく、今までの不自由が解消された反面、
 神秘バレすると逆戻りだから気をつけろという話だ
 お前、調子乗りだからな、絶対人に話すなよ
 不用意に出力上げるのもダメ
 体の負担になるし、最悪反動で怪我……以上の事になる可能性もある」


「大丈夫だって、流石に……
 ……えっと、義足だってことは自体は別に知られてもいいんだよね?」


「無論
 重要なのはこっちの謎エネルギー体の方だからな」


「謎って言った。弟の脚に謎の物体入れないでよ」


「じゃあ回収しようか」


「嫌っっ!!」


「全く……」