RECORD

Eno.2662 鏡冥 フォビアの記録

メタフィジカ:悪夢の天宮と、堕ち征く錠剤

…夢を見ていた

いつぶりだろうか、夢を見るのは
ただ、これは…感覚でわかる、悪夢だ

この、夢は?

…そこにあったのは、怪奇に蹂躙される、何かの施設と、それに立ち向かう一人の少女と守られる一人の少女だ。

…散々だ、何で、この夢を

私は知っている、いや、そこにいる

神秘が中途半端に発現した頃であり、完全に覚醒した日
そして、親友を失った、其の日だ

怪奇は、徐々に数を減らす、立ち向かう少女が用いる、糸によって、敵対者の屍を、操り人形に代え、操る事で、抵抗するも、数には…負けてしまう

そうして、傷ついていき息も絶え絶えとねる…無理もない、その神秘は…自身の命を対価に使う物なのだから

…残念ながら当然、その少女は…力尽きる、そう思われた
いや、私の記憶はそうなのだ

なんで、時が止まってる?
なんであの私は消えている?
なんで、私は死恐怖症の姿に?

何故?が止まらない

混乱していると彼女…いや『■■■■』が話しかけて来た
『…久しぶり、影ちゃん…ああいや、今は"鏡冥 フォビア"だっけ、それ嫌いだな~だから影ちゃん呼びするね!』

なんで、あの人が?ノリも、昔と変わらない…死んだはずの親友が、今明確に目の前にいる
夢だから、何でもアリか、と考える

「…久しぶり、でもなんで、夢なんか見てるんだろ?」

『そりゃ~、アレでしょ…今の姿のソレ使ったじゃん』

「…まあ、それしかないよね」

『まあ、効かなったけど』

「それ要るの???」

『いらなーい』

「おい!」

『まあ冗談は置いとこうよ』

「…まあね、んで…本題は?」

『ブッコむね?…まあいいよ…今の貴方にあの夢を見せたのは理由がある』
そうして、指パッチンを行う、それと同時に…倒れこむ…

どこからどう見ても、死亡した

「え、あ…なん、で?」
私は、顔面蒼白となり、恐怖に、苛まれる

『まあ、こんな風に、トラウマを掘り起こす、必要があったのだ』
声が聞こえた、夢の中でも、死んだはずの親友の声が、私の影から

「…ご、ごめ…」
私は、そんな声が気に留められないほど、ひどい恐怖に苛まれるそうして…何かが、私の中から這い出る、そんな感覚に襲われる

『…寂しくさせちゃってごめんね、でも…大丈夫、私がこれからはついて征くから』

その言葉の意味を理解する前に、私は目覚める…
ただ、違和感があった

なんで、知らない薬のビンがある?

ふと、脳裏に過る名があった

ストラス

親友の名とは程遠い、でも、確かに…今の彼女の名だ