RECORD
Eno.1461 篠崎 駿の記録
二泊三日の旅〈最終日〉『Fun Memories』
朝、宿の窓を開けると、昨日より少し弱くなった雪が、静かに降り続いていた。
チェックアウトの時間まで、まだ余裕がある。
食堂で最後の朝食。今日も海鮮が中心の和定食だ。
陽介がいつものように大盛りを平らげながら。
「最終日か……なんか名残惜しいな」
雪ちゃんが箸を止めて。
「ねえ、今日はどうする?帰りの飛行機は夜だから、結構遊べるよね?」
彰がスマホで地図を確認しながら。
「この宿の近くに、スキー場があるよ。初心者用のコースも充実してるって」
イドロが即座に。
「しかもこの宿からシャトルバスが出てるであります」
陽介が目を輝かせて。
「スキー!?行くしかねえだろ!」
俺は少し不安だったけど、雪ちゃんが俺の手を握って。
「……一緒に滑ろうよ。私、初めてだけど……みんながいれば大丈夫」
その笑顔に、抵抗できなかった。
「……わかった。行こう」
そして、俺たちは宿のシャトルでスキー場へ。
レンタルショップで板とウェアを借りて、みんなでゲレンデへ。
まずは初心者コースから。
雪ちゃんが俺の隣で、ちょっと怖そうに板を履く。
「えっと……こう?」
「もっと膝を曲げて。ほら、俺が後ろから支えるから」
陽介と彰は少し上級者コースの方へ。
「俺たち先に行くぜ!雪もがんばれよなー!」
イドロは……意外にも器用で、最初から安定したフォーム。
「重心移動、完璧であります」
リフトに乗って頂上へ。
雪ちゃんが俺の腕にしがみつきながら。
「高い……でも、景色きれい……!」
眼下に広がる羊蹄山と、白銀の世界。
リフトを降りて、まずはゆっくり滑り始める。
雪ちゃんが最初は転びまくり。
「きゃっ!」
俺がすぐに手を貸して起こす。
「大丈夫。俺がついてる」
何度も転んで、雪まみれになりながらも、雪ちゃんは笑ってる。
「楽しい……!冷たいけど、気持ちいい!」
少し慣れてきた頃、陽介たちが合流。
「よし、みんなで一緒に滑ろうぜ!」
五人で並んで、緩やかな斜面を滑降。
風を切って、雪しぶきを上げて。
陽介が先頭で叫ぶ。
「うおおおおー!!」
彰が意外とスピード出して。
「僕、結構いけるかも……!」
イドロが完璧なパラレルターン。
「楽勝であります」
雪ちゃんが俺の手を握ったまま。
「みんなと一緒だと、怖くないよ!」
俺は雪ちゃんの手を離さないように、少し速度を抑えながら。
下まで滑りきった瞬間、みんなでハイタッチ。
雪ちゃんが息を弾ませて。
「もう一回!もう一回行こう!」
結局、午前中いっぱいスキーを満喫した。
転んだり笑ったり、子供みたいに。
お昼はレストランで、カレーとラーメンを頬張る。
陽介が満足げに
「最高だったな……足めちゃくちゃガクガクだけど」
彰が頬を赤くして。
「僕は転ばなかったのちょっと自慢」
雪ちゃんが俺を見て。
「ありがとう。支えてくれて」
俺は照れ隠しに。
「……雪ちゃんが転びすぎなんだよ」
午後早めにスキー場を後にして、バスで宿に戻り、荷物をまとめた。
そこからレンタカーで、新千歳空港方面へ。
でも、帰る前に──最後の寄り道。
雪ちゃんが提案した。
「ねえ、空港の近くに小さいけど遊園地があるんだって!行ってみない?」
陽介が即座に。
「遊園地!?行く行く!最終日に遊園地って最高の締めくくりじゃん!」
俺たちは「ジュネス」という、小さなテーマパーク。
到着すると、雪の中の遊園地は、まるでおとぎの国。
まずは観覧車。
五人で一つのゴンドラに乗って、ゆっくり上昇。
雪ちゃんが窓に顔をくっつけて。
「わぁ……北海道が全部見えるみたい」
彰が静かに。
「……綺麗」
陽介が騒ぐ。
「うぉぉぉ!!高っけぇ!!!」
イドロがデータを口に。
「高度約60メートルであります。高っけぇでありますね」
頂上で、観覧車が止まった瞬間。
雪ちゃんが俺の肩に頭を預けて。
「……この旅、ほんとに幸せだった」
俺はそっと手を重ねて。
「ああ。俺も」
次はジェットコースター
小さいけど、雪景色の中を走るのはスリル満点。
陽介と俺が前、雪ちゃん、彰、イドロが後ろ。
スタートして、急降下。
「うわあああああ!!」
みんなの悲鳴が重なる。
雪ちゃんが俺の服をぎゅっと掴んで。
「怖いよおおお!」
でも降りた瞬間、笑顔で。
「もう一回乗りたい!」
メリーゴーランドでは、イドロが真剣に馬を選んで。
「この馬、バランスが良いであります」
彰が隣で恥ずかしそうに。
「僕にこんなの似合わないと思うんだけど……」
最後は、みんなで各々アトラクションに乗った。
楽しい時間はあっという間に過ぎて閉園時間近く。
俺たちは、名残惜しくも遊園地を後にした。
車で空港へ向かう道中。
雪ちゃんが窓の外を見ながら。
「……帰りたくないな」
彰が静かに。
「でも、また来よう、みんなで」
陽介が後ろの席で。
「次は夏にどっか行こうぜ!」
俺はハンドルを握りながら。
「……ああ。また、絶対来よう」
新千歳空港。
搭乗ゲート前で、最後の写真を一枚。
五人でピースサイン。
雪ちゃんが俺の手を握って。
「……ありがとう。この旅、忘れない」
保安検査を通る前、みんなで軽く抱き合った。
飛行機が離陸して、窓から見える北海道の雪原が、だんだん遠ざかっていく。
雪ちゃんが俺の肩に頭を預けて、目を閉じた。
俺はそっと手を握り返す。
二泊三日の旅は、終わった。
でも、俺たちの物語は──
これからも、きっと続く。
五人で、ちゃんと、生きていく。
チェックアウトの時間まで、まだ余裕がある。
食堂で最後の朝食。今日も海鮮が中心の和定食だ。
陽介がいつものように大盛りを平らげながら。
「最終日か……なんか名残惜しいな」
雪ちゃんが箸を止めて。
「ねえ、今日はどうする?帰りの飛行機は夜だから、結構遊べるよね?」
彰がスマホで地図を確認しながら。
「この宿の近くに、スキー場があるよ。初心者用のコースも充実してるって」
イドロが即座に。
「しかもこの宿からシャトルバスが出てるであります」
陽介が目を輝かせて。
「スキー!?行くしかねえだろ!」
俺は少し不安だったけど、雪ちゃんが俺の手を握って。
「……一緒に滑ろうよ。私、初めてだけど……みんながいれば大丈夫」
その笑顔に、抵抗できなかった。
「……わかった。行こう」
そして、俺たちは宿のシャトルでスキー場へ。
レンタルショップで板とウェアを借りて、みんなでゲレンデへ。
まずは初心者コースから。
雪ちゃんが俺の隣で、ちょっと怖そうに板を履く。
「えっと……こう?」
「もっと膝を曲げて。ほら、俺が後ろから支えるから」
陽介と彰は少し上級者コースの方へ。
「俺たち先に行くぜ!雪もがんばれよなー!」
イドロは……意外にも器用で、最初から安定したフォーム。
「重心移動、完璧であります」
リフトに乗って頂上へ。
雪ちゃんが俺の腕にしがみつきながら。
「高い……でも、景色きれい……!」
眼下に広がる羊蹄山と、白銀の世界。
リフトを降りて、まずはゆっくり滑り始める。
雪ちゃんが最初は転びまくり。
「きゃっ!」
俺がすぐに手を貸して起こす。
「大丈夫。俺がついてる」
何度も転んで、雪まみれになりながらも、雪ちゃんは笑ってる。
「楽しい……!冷たいけど、気持ちいい!」
少し慣れてきた頃、陽介たちが合流。
「よし、みんなで一緒に滑ろうぜ!」
五人で並んで、緩やかな斜面を滑降。
風を切って、雪しぶきを上げて。
陽介が先頭で叫ぶ。
「うおおおおー!!」
彰が意外とスピード出して。
「僕、結構いけるかも……!」
イドロが完璧なパラレルターン。
「楽勝であります」
雪ちゃんが俺の手を握ったまま。
「みんなと一緒だと、怖くないよ!」
俺は雪ちゃんの手を離さないように、少し速度を抑えながら。
下まで滑りきった瞬間、みんなでハイタッチ。
雪ちゃんが息を弾ませて。
「もう一回!もう一回行こう!」
結局、午前中いっぱいスキーを満喫した。
転んだり笑ったり、子供みたいに。
お昼はレストランで、カレーとラーメンを頬張る。
陽介が満足げに
「最高だったな……足めちゃくちゃガクガクだけど」
彰が頬を赤くして。
「僕は転ばなかったのちょっと自慢」
雪ちゃんが俺を見て。
「ありがとう。支えてくれて」
俺は照れ隠しに。
「……雪ちゃんが転びすぎなんだよ」
午後早めにスキー場を後にして、バスで宿に戻り、荷物をまとめた。
そこからレンタカーで、新千歳空港方面へ。
でも、帰る前に──最後の寄り道。
雪ちゃんが提案した。
「ねえ、空港の近くに小さいけど遊園地があるんだって!行ってみない?」
陽介が即座に。
「遊園地!?行く行く!最終日に遊園地って最高の締めくくりじゃん!」
俺たちは「ジュネス」という、小さなテーマパーク。
到着すると、雪の中の遊園地は、まるでおとぎの国。
まずは観覧車。
五人で一つのゴンドラに乗って、ゆっくり上昇。
雪ちゃんが窓に顔をくっつけて。
「わぁ……北海道が全部見えるみたい」
彰が静かに。
「……綺麗」
陽介が騒ぐ。
「うぉぉぉ!!高っけぇ!!!」
イドロがデータを口に。
「高度約60メートルであります。高っけぇでありますね」
頂上で、観覧車が止まった瞬間。
雪ちゃんが俺の肩に頭を預けて。
「……この旅、ほんとに幸せだった」
俺はそっと手を重ねて。
「ああ。俺も」
次はジェットコースター
小さいけど、雪景色の中を走るのはスリル満点。
陽介と俺が前、雪ちゃん、彰、イドロが後ろ。
スタートして、急降下。
「うわあああああ!!」
みんなの悲鳴が重なる。
雪ちゃんが俺の服をぎゅっと掴んで。
「怖いよおおお!」
でも降りた瞬間、笑顔で。
「もう一回乗りたい!」
メリーゴーランドでは、イドロが真剣に馬を選んで。
「この馬、バランスが良いであります」
彰が隣で恥ずかしそうに。
「僕にこんなの似合わないと思うんだけど……」
最後は、みんなで各々アトラクションに乗った。
楽しい時間はあっという間に過ぎて閉園時間近く。
俺たちは、名残惜しくも遊園地を後にした。
車で空港へ向かう道中。
雪ちゃんが窓の外を見ながら。
「……帰りたくないな」
彰が静かに。
「でも、また来よう、みんなで」
陽介が後ろの席で。
「次は夏にどっか行こうぜ!」
俺はハンドルを握りながら。
「……ああ。また、絶対来よう」
新千歳空港。
搭乗ゲート前で、最後の写真を一枚。
五人でピースサイン。
雪ちゃんが俺の手を握って。
「……ありがとう。この旅、忘れない」
保安検査を通る前、みんなで軽く抱き合った。
飛行機が離陸して、窓から見える北海道の雪原が、だんだん遠ざかっていく。
雪ちゃんが俺の肩に頭を預けて、目を閉じた。
俺はそっと手を握り返す。
二泊三日の旅は、終わった。
でも、俺たちの物語は──
これからも、きっと続く。
五人で、ちゃんと、生きていく。