RECORD
Eno.225 葛山の記録























尚、バールのような物は後日、無害な神秘武器という事で返却された。

【閑話】バールのような物(2)

「水崎さん。これってバールだと思いますか」

←これ

「……? バールじゃないんですか?」

「いや、多分バールだと思うんですけど、買った訳じゃなく実家の物置で見付けた物で。
本当にバールなのかなって思ってて」

「でも、所謂バールと呼ばれる物の特徴はありますよ」

「ですよね……。じゃあバールでいいのかな。
でも分からないんですよね」

「何が分からないんですか」

「これ、何故か偶に斬れるんですよ」

「偶に斬れる???」

「はい。
いつもは触っても普通にバールなんですけど、敵を攻撃した時とかにどう考えても斬れてる時があって。
そう、まるで日本刀の様に」

「それは、バールではないのでは?」

「そう……思いますか?」

「バールは通常斬れませんよ」

「でも見た目はバールにしか見えないんすよ。普通にバールとして使えるし」

「じゃあバールですかね……?」

「バールかもしれません」

「……あ、でも待ってください。思い出したんですけど。
戦闘中、偶に撃てる事もあって。そう、まるで猟銃の様に」

「絶対バールじゃありませんよ」

「やっぱりバールじゃないんですかね?
じゃあ、これは一体……?」

「バールのような物……ですね。神秘かもしれません」

「どうでもいいですけど、バールがゲシュタルト崩壊してきました」

「兎も角、調査の為一旦お預かりしてもいいですか?」

「分かりました。はい」
尚、バールのような物は後日、無害な神秘武器という事で返却された。

バールのような物
棒状の物体。武器としても使用が出来る。
所謂バールだと思われる形状をしており、バールとして使えるが、何故か誰もバールであると断定する事が出来ないという神秘性を持つ。
また、特定の条件下では適性怪奇を斬る、撃つ等の攻撃が可能。威力は高くない。
ド素人の高校生が日本刀を振り回すよりは無害。