RECORD
クリスマスパーティ・ステージ
「どうも、サンタじゃ。
この時間は八巻くんの手品ショーの予定じゃったが、
彼はワケあって2時間ほど
世界を救わなければならなくなったらしい。
今日は彼に頼まれたので、
代わりにワシが余興を披露するぞ」
「あ、別にショーはワシが勝手にやってるだけじゃから
会話したい人は自由な会話をしててくれても構わんぞ。
ほっほっほっほ」
「よい子少ないの。
まあわるい子はその省みる部分を
少しでもいい方向に向かうよう努力すると、
八巻くんも2時間で世界を救うところが
1時間で済むようになるかもしれん。
今回はよい子にもわるい子にも平等にワシからの手品を贈ろう」
「まずはちょっとした曲芸から。
10円玉でもいいんじゃが、
今回はワシが誕生日に貰った……じゃなくて、
古くからフィンランドに伝わるお気に入りの一枚を使うぞ。
こちら、表裏両方に荘厳な鷹が刻まれた、
いわゆる両表のコインと呼ばれるものじゃ」
「この両方表というコインの特性自体をトリックにもできるが、
今回の本質はそこじゃないからの。
大切なのはこの特別製のコインには命が宿っておるということ。
一つ、命を吹き込むと……」
しゃべってる間もコインは指の間を生き物のように
コロコロと転がって気ままに移動する。
「あらら、コインがびっくりして
どこかに飛んで行ってしまったみたいじゃの。
手の方向から察するに……」
「午刻唐さん、ポケットの中を探ってもらえんか?」
>>7789280
「ありがとう、ありがとう。あっ、コインの返却もありがとう。
……ちょっと早く終わり過ぎたの。
ここからはサンタの時間じゃ」
サンタは袋の中を探っている。
「しょうがない。それじゃあこれを頼るとしよう。
なんでもこれはとある高校の生徒が使ったという
万物を生み出すという魔法のボード」
「クーリースーマースー プーレーゼーンートー……っと。
これにクリスマスプレゼント、と書いて振ると
クリスマスプレゼントか
2%の確率で大量の水が出るとかなんとか」
「ボードから出す以上プレゼントは無限、
と言いたいところじゃが今回は先着17名が限界じゃ。
挙手制にするとやりとりが長々しくなるから、
今この場にいる目に付いたほしそうな人にランダムで贈るぞい」
「小箱に入ったモノの中身はワシにもわからんが、
料理の可能性もあるので
その場で開封してくれるとありがたいのじゃ」
「プレゼントはあと11個残っておるぞー。
ここから遠慮してる人以外でしゃべった人に渡していくぞー」
ころころころ~ん ころころころ~ん
ボードを振るたびに小箱は無制限に転がってくる。
と、思われたが宣言していた17個まであと4個。







