RECORD

Eno.184 海崎波路/古畑紗勒の記録

コードネーム・セイロン

「しっかし、博士のじいさんも恋人兼姉貴分も探偵のおっさんも無しにこれからやってけるか不安だわ……」



『何よ、あたしじゃ不十分?』

「うげ、聞こえてんのかよ……
プライベートも何もあったもんじゃねえな全く。」



『しょーがないでしょ。
バイタルチェックに神秘率の観測、それに情報漏らさないかの監視も必要なのよ。』

「へいへいそうですか。
ま、流石にこんな巫山戯た機密漏らすような真似はしねーよ。一応、心は今でも刑事だしな。」



『そ。
期待してるわよ。″フルハタ君″』

「あいよ。″シンデレラヤードさん″」




俺を保護した人物は″ロヴェ・シンデレラヤード″と名乗る留学生だった。表向きは。
実際は神秘管理局の特別民間協力者にして、″紅の教団″の裏切り者、そして俺と同じ試作模造変若水シサクモゾウオチミズの被験者、″セイロン″だ。

どういう訳か、俺の監視をそのまま担当する事になったらしい。
謎の多い女だが、貴重な俺の事情を知る協力者だ。

博士ポジも姉貴分ポジも探偵のおっさんポジもいないが、このポジションだけはいてくれたらしい。
背に腹は代えられねー。頼りにはさせて貰う。