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裏世界 魔女の箱庭の離れにて。

誠
「えーと、その…………
心音に頼まれて来たわけ、なんだけど……」

誠
「献上するのはマタタビでいいですか……?」

ラルド
「…………」

ラルド
『猫だからって安直すぎやしないかい?
全く、気の利かないガキだねぇ。あたいの好物はイチゴジャムだよ』

誠
「分からんって」

ラルド
『なんか言ったかい?』

誠
「いえ何でも」

ラルド
『ま、今回は許してやるよ。
ただし、次間違えたらその首根っこ掻っ切ってやるからね』

誠
「はい……すいませんでした姉御…………」

クロ
「くぅーん……」

誠
「あぁっ、クロも意気消沈しすぎてただの犬に……」
前回のあらすじ。
この月影誠という男は、この猫に『あたいの心音に手ぇ出そうもんなら【ひどいわるぐち】!!』とどやされ、
舎弟となってしまわれました。クロはとっくの昔に舎弟です。

ラルド
『……で』

ラルド
『あたいに何用さね? つまんない話だったらあんたの命はないよ』

誠
「心音がずっと不安に思ってるから、理由を聞かせてもらいたくって」

誠
「何で心音の前では猫の鳴きまねをするんですか……?」

ラルド
『……そりゃあ……あたいは心音に、お上品で大人しい猫、で通ってるんだよ?』

ラルド
『喋ってこの口調がバレてドン引きされたら首吊って死ぬ……』

誠
「それで死ねるんですか?」

ラルド
シュッ

誠
痛い

ラルド
『全く、あんたは乙女心が分かってないねぇ!!
あたしが今までどれっっっほどの想いで側に居たと思ってるんだい!!』

誠
「いや知りませんけど」

ラルド
『あんな可愛い可愛い、花月家の誰よりも可愛いあの子に……
あたいのガラの悪さなんて知られたら……一生立ち直れないよ……
もう二度とお嫁にいけないよ……』

誠
「…………」

誠
「こ、この上なくくだらない理由で

ラルド
『うっさいこのうすらトンカチ乙女心のわからずやが!!
あんたになんかあたいの心が分かってたまるかぁ!!』

誠
「何で俺ここまでしばかれてるんですかねぇ!?!?」