RECORD
Eno.452 夢々蜜 夜遥の記録
日記34
何も言わないのだけはやめようと思って結局言わなかった。
自分の能力も、正体も。
しおりに書かれた“常備薬“というチェック欄を眺めながら
いつも持ち歩いてる自分専用の“常備薬“を眺める。
︙
きっと、表世界っていう“水が合わない“んだろうなと思った。
此処はまだすぐに泳げる場所があるからいいけれど、他は知らない。
遠ければ遠いほど、“水が合わない”
言えば良かったのか、自分が何者かどうかって。
若しくは他の奴みたいに理由をつけて行かないとか?
適当な理由が見つからないから無理だろ、一度旅行に行った身が。
……多分言ったところで受け入れる奴が殆どだとは思ってる。
クラスメイトが良い例だ。
良い人ばかりで、裏のことを知っても最近は結構簡単に受け入れてる。
──それでも、耳が痛いなあって思っていても口を開くのは怖いな。
あんな人数じゃ余計に言えないよ、途中で流れてくれたのが幸いだった。
……と思ってた。
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俺も大概だって自覚あるけどアイツもだろ。
……何て言おうか、ちゃんと言うにはスマホ越しって嫌だしな。
自分の能力も、正体も。
しおりに書かれた“常備薬“というチェック欄を眺めながら
いつも持ち歩いてる自分専用の“常備薬“を眺める。
「人とは、異なる環境へ赴くと体調を崩しやすい。気温が合わない、食が進まない……小さなストレスが積み重なり異変をきたすんだ。
それらひっくるめて"水が合わない"と呼ぶ。
夜遥にとって海外の水は苦かったようだね」
きっと、表世界っていう“水が合わない“んだろうなと思った。
此処はまだすぐに泳げる場所があるからいいけれど、他は知らない。
遠ければ遠いほど、“水が合わない”
言えば良かったのか、自分が何者かどうかって。
若しくは他の奴みたいに理由をつけて行かないとか?
適当な理由が見つからないから無理だろ、一度旅行に行った身が。
……多分言ったところで受け入れる奴が殆どだとは思ってる。
クラスメイトが良い例だ。
良い人ばかりで、裏のことを知っても最近は結構簡単に受け入れてる。
──それでも、耳が痛いなあって思っていても口を開くのは怖いな。
あんな人数じゃ余計に言えないよ、途中で流れてくれたのが幸いだった。
……と思ってた。
本当に持病とかないんか 大丈夫か

「……」
俺も大概だって自覚あるけどアイツもだろ。
……何て言おうか、ちゃんと言うにはスマホ越しって嫌だしな。


