RECORD
Eno.1461 篠崎 駿の記録
Deep Breath
3月14日、ホワイトデーの夜。
昨日の甘い余韻がまだ体に残ってる。
雪ちゃんの「あーん」とか、彼女の唇に触れたフィナンシェの感触とか、思い出すだけで顔が熱くなる。
でも、それ以上に気になって仕方なかったのは……俺が渡した“羊羹”と“フィナンシェ”だ。
別に深い意味なんて考えて選んだわけじゃない。
雪ちゃんが羊羹好きだって知ってたし、フィナンシェは最近ハマってて「これ美味いよな」くらいの軽い気持ちと上品そうだし、彼女に似合いそうだなって。
……でも、なんか引っかかる。
夜、部屋の電気を少し落として、ベッドに寝転がったままスマホを手に取った。
「ホワイトデー 贈り物 意味」で検索。
最初は軽い気持ちだったのに、スクロールする手がだんだん止まらなくなった。
羊羹のページ。
- 「末永く続くように」
‐「長寿を願う」
- 「豊かさと長寿」
……え。
心臓がドクンって鳴った。
俺、抹茶と小豆の羊羹を「甘すぎないやつ」って選んで、金箔まで散らして、めっちゃ丁寧に包装してもらったけど……
これって、「これからもずっと一緒にいたい」って意味になっちゃうやつじゃん……?
次、フィナンシェ。
- フランス語で「金融家」「お金持ち」
- 金塊みたいな形だから縁起がいい
-特にホワイトデーでの深い意味は無い
- でも一部のサイトで「あなたに優しくしたい」「誠実な好意」「安心感を与えたい」みたいな解釈も……
バターの香りで包み込むような優しさ、みたいな。
焦がしバターの温かさで、相手を慈しむ……?
……待て待て待て。
俺、昨日あんな風に
「これからも、ずっと一緒にいようね」
って雪ちゃんに言われた直後に、
“末永く”とか“優しくしたい”とか“ずっと一緒に”みたいな意味のお菓子を渡してたってこと……?
しかもダブルで?
「知ってる。だからこれにした」って、さらっと言っちゃったけど……
知ってたのは「羊羹好き」って部分だけで、“こんな意味”までは知らなかった……!
スマホを胸に押し当てて、天井を見上げた。
顔が熱い。耳まで熱い。
心臓がうるさい。
「……やば」
声に出したら余計に実感が湧いてきて、枕に顔を埋めた。
雪ちゃん、気づいてたのかな。
あのキラキラした目で俺を見てたとき、もしかして「わかってくれてる……!」って思ってたとか……?
いや、でも彼女は純粋に喜んでただけかもしれない。
でも俺は……俺は今、完全に“本気で告白したも同然”のプレゼントをしてしまっていたことに気づいて、一人で悶絶してる。
「これからもずっと一緒に」 って言葉を、羊羹とフィナンシェが勝手に代弁してくれてたみたいな……
布団をかぶってゴロゴロ転がった。
恥ずかしい。
嬉しくて恥ずかしい。
雪ちゃんの「あーん」の記憶と混ざって、頭の中が甘ったるい。
「……俺、相当ガチだな」
自分で呟いて、また枕に顔を押し付けた。
明日の朝、雪ちゃんにSurfしようかな。
「昨日のお返し、実は深い意味があって……」とか、いや、そんなの言えない。
でも、なんか……この悶えを共有したくなる。
結局、スマホを抱えたまま、
「雪ちゃん……好きだな……」
って小さな声で呟いて、
顔真っ赤のまま眠りについた。
昨日の甘い余韻がまだ体に残ってる。
雪ちゃんの「あーん」とか、彼女の唇に触れたフィナンシェの感触とか、思い出すだけで顔が熱くなる。
でも、それ以上に気になって仕方なかったのは……俺が渡した“羊羹”と“フィナンシェ”だ。
別に深い意味なんて考えて選んだわけじゃない。
雪ちゃんが羊羹好きだって知ってたし、フィナンシェは最近ハマってて「これ美味いよな」くらいの軽い気持ちと上品そうだし、彼女に似合いそうだなって。
……でも、なんか引っかかる。
夜、部屋の電気を少し落として、ベッドに寝転がったままスマホを手に取った。
「ホワイトデー 贈り物 意味」で検索。
最初は軽い気持ちだったのに、スクロールする手がだんだん止まらなくなった。
羊羹のページ。
- 「末永く続くように」
‐「長寿を願う」
- 「豊かさと長寿」
……え。
心臓がドクンって鳴った。
俺、抹茶と小豆の羊羹を「甘すぎないやつ」って選んで、金箔まで散らして、めっちゃ丁寧に包装してもらったけど……
これって、「これからもずっと一緒にいたい」って意味になっちゃうやつじゃん……?
次、フィナンシェ。
- フランス語で「金融家」「お金持ち」
- 金塊みたいな形だから縁起がいい
-特にホワイトデーでの深い意味は無い
- でも一部のサイトで「あなたに優しくしたい」「誠実な好意」「安心感を与えたい」みたいな解釈も……
バターの香りで包み込むような優しさ、みたいな。
焦がしバターの温かさで、相手を慈しむ……?
……待て待て待て。
俺、昨日あんな風に
「これからも、ずっと一緒にいようね」
って雪ちゃんに言われた直後に、
“末永く”とか“優しくしたい”とか“ずっと一緒に”みたいな意味のお菓子を渡してたってこと……?
しかもダブルで?
「知ってる。だからこれにした」って、さらっと言っちゃったけど……
知ってたのは「羊羹好き」って部分だけで、“こんな意味”までは知らなかった……!
スマホを胸に押し当てて、天井を見上げた。
顔が熱い。耳まで熱い。
心臓がうるさい。
「……やば」
声に出したら余計に実感が湧いてきて、枕に顔を埋めた。
雪ちゃん、気づいてたのかな。
あのキラキラした目で俺を見てたとき、もしかして「わかってくれてる……!」って思ってたとか……?
いや、でも彼女は純粋に喜んでただけかもしれない。
でも俺は……俺は今、完全に“本気で告白したも同然”のプレゼントをしてしまっていたことに気づいて、一人で悶絶してる。
「これからもずっと一緒に」 って言葉を、羊羹とフィナンシェが勝手に代弁してくれてたみたいな……
布団をかぶってゴロゴロ転がった。
恥ずかしい。
嬉しくて恥ずかしい。
雪ちゃんの「あーん」の記憶と混ざって、頭の中が甘ったるい。
「……俺、相当ガチだな」
自分で呟いて、また枕に顔を押し付けた。
明日の朝、雪ちゃんにSurfしようかな。
「昨日のお返し、実は深い意味があって……」とか、いや、そんなの言えない。
でも、なんか……この悶えを共有したくなる。
結局、スマホを抱えたまま、
「雪ちゃん……好きだな……」
って小さな声で呟いて、
顔真っ赤のまま眠りについた。