RECORD

Eno.38 穂叢 焔芽の記録

幕間:不文律

穂叢焔芽の不文律。

ひとつ、己の思考と思想を明確にし表明すること。
ひとつ、己の表明を他者の否定としないこと。
ひとつ、興味を以て他者へ踏み入る免罪符としないこと。

何かを好ましいと思うほど、僕は深く知りたいと願う。
人には自ら打ち明けるまで、知られたくない事情がある。

踏み込むならば同意を。
押し入るならば覚悟を。
飛び込むならば器量を。

いずれかでも持てないのなら、己に知る権利はない。
たとえ、どれほど好ましいとしても。

純粋さも無垢さも、この気質も、相手を対等に置かない理由とはならない。