RECORD

Eno.51 相馬 鼎の記録

理想論

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平凡な学生生活を謳歌するという目標
目標とは違うな、これは理想か。

理想は現状と合致しないからこそ理想たり得る。
相変わらず彼はいるし、相変わらず特別民間協力者の首輪はついたままだ。

特に何ができるってわけでもない。
取り繕った“普通”で妥協できるほど神経が太いわけでもないよ、俺は。
順番待ちの列に並んだままでは日常に戻れない。

解決法を探すための努力は——

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「すぐ裏世界アザーサイドで迷子になっちゃうんだ」

「困っちゃうよね」



「自分があまり困っていないという事実が」
「よくないね」