RECORD

Eno.504 沸田 悠次郎の記録

番頭日報:5/第二話

不思議なことになぜか銭湯はオレがいなくとも無事に営業されている



「なぜかは…さっぱりわからん!!が、まあそう言うこともあるのだろう」



何せ今オレは選ばれた側なのだからな!



「それから…寮で自己紹介会はまた行われていたらしい」



「前回は中途半端なところの参加だったからな。聞けてよかったよかった」



あとクレーンゲーム敗北仲間の名前も知ったな。マコトダというらしい



「握手までしたのだから、もうこれは兄弟かもしれないな



(そんなことはない。)

「さて!楽しい休日だったが、明日からは楽しい学校だッ」



「楽しく毎日を過ごすぞーッ!」





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兄貴がいなくなってからどれくらい立つだろうか。
オレは変わらず街を探し回っているが、やはりいないようだ。
地道に足で稼ぎ。
ビラを配り回り。
その足取りを掴もうとしても。

全く見当たりはしないではないか!

なんたるナンセンス。センスは無し。
足取り一つ掴めないままもう数年が経過し、オレは兄貴の消えた年に近づいていた。
彼が消えてからこの街はすっかりと廃れ。
この銭湯もまた同様だった。
がらんとした風呂はまさに寂れを体現するようであり。
維持費を計算すれば、頭を抱えることに。

こうしてはおれん!

兄貴の愛した銭湯を。
オレの愛する銭湯を。

なんとしてでも、持ち堪えさせなければいけないのだッ!!!



熱く燃えるそんな時だった。


ある一枚のビラを見た男から、声がかかったのは──


(一部引用)


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「オレの年齢か?17歳だ!若いだろ!」


「去年か?それはもう」


「17歳だ!!」


「……」


「あちら側の世界だとそれはおかしいから、16歳と答えるように…?」

「いや、16歳の時期はあったが、去年は17だぞ。……」


「よくわからんが…しかし指示があるならそれに従おう!!」


「承知した!!!」