RECORD

Eno.233 綾羽 衣織の記録

太鼓と笛の音


何処にでもいるような、ちょっと間の抜けた明るい女の子。

平日は学校で友人たちと楽しく過ごし
休日は少し遠くまで出かけて様々な者達と出会う。
それが、それこそが彼女の日常。


故に、溶け込む。神の御業は既に彼女と共に在る。


――祭囃子は聞こえるか?
此れなるは商売繫盛の神の加護。
漁業の神ともされる御神への奉納は祝福芸によって果たされる。

――祭囃子は聞こえるか?
蛭子神、事代主命という説あれど、名は体を表す。
彼の神の名は恵比寿天。七福神が一柱。えびす様。えべっさん。


大漁、航海安全、商売繫盛の祝福あれ。


陸を内とするならば、海は外であることに他ならない。
表を内とするならば、裏は外であることに他ならない。

誤ることなかれ、どちらが内でどちらを外とするか。
正しく線引きをする限り、航海安全の加護は共に在る。


日常を間違うことなかれ
非日常を
日常と間違うことなかれ


――祭囃子は聞こえるか?

商売繫盛で笹持ってこい