Eno.105 音祇葉 なしな・クユーノティオン

■ 起:順調経過

早々の豊かな絶望にはたじろいだけど、そこからこれを綴る日に至るまでは
改めてしっかりと希望を持てるくらいには順調なものだった


たまに接触のため物理の下にあることを嗜んでいたのと
クユーノティオン、私というものがそもそも
ひとのかたちを持っているのがあってか
矮小な物理存在という状態にも案外すぐに慣れた


対話可能で協力しあえる多数の…善良と見做してよい者が居て
生活の基盤、拠点も整っていった

先のことはわからない。わかるわけがない。

資源、生存、天候、救助
助けが来たとして、私が元の位置…理の向こう側へ戻れるのか。
何もわからない。


「ひとまずは、今を楽しもう」



楽しみを見出せているくらいには、しっかりと余裕がある。