■ 赤座花子の独白

「H○T LIMIT歌い損ねたわ……
エルフくんの目論見は分かっているしいいのだけど……
まあ、それは置いておきましょうか。
コロッケもラーメンもピザも美味しかったものね」

「外は雨模様だし、今まで置いておいた記録もナガサレちゃうかもね。
これを機に止めちゃおうかしら。
あんまり必要意義も感じていなかったもの。
今は使えても、外に出たら一寸の価値も無くなるわ
誰に読まれるわけでもない。」

「もし誰かに見つかったら」

「……見つかって困るものでもなかったわね
人に見られてもいい内容だけ……
…………。」

「嵐、いつまで続くかしら。流石に直ぐには止まないわよね。
負傷者が急に増えて資材が枯渇する、なんてケースは踏みたくないわ。」

「私だってクラスメイトには極力生きていてほしいもの。
一人の教室なんて楽しくないわ。
あ、でもそうなったら別のクラスに再編成されるのかしら。」

「良いかもしれないわね」

「一人で帰れるのなら、ね。
流石にこの状況で抜け駆けできるほどの余裕は無いわ。
あるとしたら最後の一瞬くらいでしょうけど……
このクラスだものね。
最後まで協力しておく方が生存率も高いに決まっているでしょう。
今の所。今の所……」

「ヒナタちゃん、鉄華ちゃん、ちょきちゃん、彩乃ちゃん、泳子ちゃん、崇くん、巡くんちゃん、夢莉くん、スネくん、北斎ちゃん、我王くん、華夜ちゃん、ヨーデルくん、イズミくん、センくん、新夜ちゃん、ナナちゃん」

「凹之くん、秋音ちゃん、かけるちゃん、恵くん、マコトくん、ユーリくん、希望くん、綾香ちゃん、花恋ちゃん、すばるちゃん、エルフくん、左近くん、ウィーちゃん、景くん、子月ちゃん、桜太郎くん、日向くん」

「私。」
「の、順で良いわね、今の所は」

「……別に返してくれなくっても良かったのに。
日向くんは変な所で律儀なのよね
新夜ちゃんともあんまり揉めなかったみたいだもの
“凶器になりそうなモンは極力持たないようにして”るなんて、
私じゃ考えられないわ。
理由もまた非合理的だし、本当は死にたいのかしら……」

「まあ彼の言う通り」
「“使わない”方が安全だものね」
「…………」

「“皆で帰る”なんて制約に踊らされて
皆それに躍起になって、強がって
きっと楽しいわよね。成就しても、破綻しても」