Eno.607 赤座 花子

■ 赤座花子の独白

H○T LIMIT歌い損ねたわ……
 エルフくんの目論見は分かっているしいいのだけど……

 まあ、それは置いておきましょうか。
 コロッケもラーメンもピザも美味しかったものね」



「外は雨模様だし、今まで置いておいた記録もナガサレちゃうかもね。
 これを機に止めちゃおうかしら。
 あんまり必要意義も感じていなかったもの。

 今は使えても、外に出たら一寸の価値も無くなるわ
 誰に読まれるわけでもない。」


「もし誰かに見つかったら」


「……見つかって困るものでもなかったわね
 人に見られてもいい内容だけ……

 …………。」





「嵐、いつまで続くかしら。流石に直ぐには止まないわよね。
 負傷者が急に増えて資材が枯渇する、なんてケースは踏みたくないわ。」



「私だってクラスメイトには極力生きていてほしいもの。
 一人の教室なんて楽しくないわ。
 あ、でもそうなったら別のクラスに再編成されるのかしら。」


「良いかもしれないわね」



「一人で帰れるのなら、ね。
 流石にこの状況で抜け駆けできるほどの余裕は無いわ。
 あるとしたら最後の一瞬くらいでしょうけど……

 このクラスだものね。
 最後まで協力しておく方が生存率も高いに決まっているでしょう。
 今の所。今の所……」








「ヒナタちゃん、鉄華ちゃん、ちょきちゃん、彩乃ちゃん、泳子ちゃん、崇くん、巡くんちゃん、夢莉くん、スネくん、北斎ちゃん、我王くん、華夜ちゃん、ヨーデルくん、イズミくん、センくん、新夜ちゃん、ナナちゃん」


「凹之くん、秋音ちゃん、かけるちゃん、恵くん、マコトくん、ユーリくん、希望くん、綾香ちゃん、花恋ちゃん、すばるちゃん、エルフくん、左近くん、ウィーちゃん、景くん、子月ちゃん、桜太郎くん、日向くん」



「私。」

「の、順で良いわね、今の所は」





「……別に返してくれなくっても良かったのに。
 日向くんは変な所で律儀なのよね
 新夜ちゃんともあんまり揉めなかったみたいだもの

 “凶器になりそうなモンは極力持たないようにして”るなんて、
 私じゃ考えられないわ。
 理由もまた非合理的だし、本当は死にたいのかしら……」



「まあ彼の言う通り」
「“使わない”方が安全だものね」

「…………」



「“皆で帰る”なんて制約に踊らされて
 皆それに躍起になって、強がって

 きっと楽しいわよね。成就しても、破綻しても」