Eno.161 リゼルヴァ・スプラウト

No,15_人、其れを解明という

"その海は数多の術者が挑み、そして敗れた海だ。
土地はなく、ただ広大な海だけが広がる、乏しく虚しい世界。
それを変えんと有力者が集い、そして皆等しく匙を投げた。

神秘、魔法、科学、奇跡……
遍く術の混ざりあったその海は、いつからか自我に近しいものを得ていた。

やがて、とある術者が世界の境界を開いた。
隔絶された世界の境界がこじ開けられたことで、その世界は瞬く間に歪んでいった。
術者の成果を蓄えた膨大な海は、その境界を我が物としたのだ。

他世界の海を取り込み、資源を溜め込んでは海を吐き出し、再び取り込む。
海は、いつからか貪欲なる海と化していた。

そして長い年月を経て。
かの海は多くの資源を蓄え、そして誰かに奪われる日々。

そんな『魔の海』は、今日も晴天の元に佇んでいる。
"




――例の不思議な石と、大量の資材を以て作られたのは、“星の記憶”という、何とも言えない物体だった。
其れは光と成って、周囲に煌めきを振りまきながら消えてったんだ、が……
其の時、脳裏に過り、聞こえたのが上の文章だ。

開拓ガチ勢の片方、咥え煙草の方のオッサン(Eno392様:キリル氏)が言うには、

レムリア国術者が海に術をかける(復元した石碑にあった内容)
のちに全てが海に沈む
その海に数多の術者が術をかける
この術群によって海が自我のようなものを得る
さらにその後に誰かが境界線を開く
そして海が、境界線を開いた術すらも取り込んだ


……じゃねぇかって。

それじゃあ。
そもそもレムリアって国は、どうして沈む羽目になったんだろうな?