No,15_人、其れを解明という
"その海は数多の術者が挑み、そして敗れた海だ。
土地はなく、ただ広大な海だけが広がる、乏しく虚しい世界。
それを変えんと有力者が集い、そして皆等しく匙を投げた。
神秘、魔法、科学、奇跡……
遍く術の混ざりあったその海は、いつからか自我に近しいものを得ていた。
やがて、とある術者が世界の境界を開いた。
隔絶された世界の境界がこじ開けられたことで、その世界は瞬く間に歪んでいった。
術者の成果を蓄えた膨大な海は、その境界を我が物としたのだ。
他世界の海を取り込み、資源を溜め込んでは海を吐き出し、再び取り込む。
海は、いつからか貪欲なる海と化していた。
そして長い年月を経て。
かの海は多くの資源を蓄え、そして誰かに奪われる日々。
そんな『魔の海』は、今日も晴天の元に佇んでいる。"
――例の石と、大量の資材を以て作られたのは、“星の記憶”という、何とも言えない物体だった。
其れは光と成って、周囲に煌めきを振りまきながら消えてったんだ、が……
其の時、脳裏に過り、聞こえたのが上の文章だ。
開拓ガチ勢の片方、咥え煙草の方のオッサンが言うには、
レムリア国術者が海に術をかける
のちに全てが海に沈む
その海に数多の術者が術をかける
この術群によって海が自我のようなものを得る
さらにその後に誰かが境界線を開く
そして海が、境界線を開いた術すらも取り込んだ
……じゃねぇかって。
それじゃあ。
そもそもレムリアって国は、どうして沈む羽目になったんだろうな?
土地はなく、ただ広大な海だけが広がる、乏しく虚しい世界。
それを変えんと有力者が集い、そして皆等しく匙を投げた。
神秘、魔法、科学、奇跡……
遍く術の混ざりあったその海は、いつからか自我に近しいものを得ていた。
やがて、とある術者が世界の境界を開いた。
隔絶された世界の境界がこじ開けられたことで、その世界は瞬く間に歪んでいった。
術者の成果を蓄えた膨大な海は、その境界を我が物としたのだ。
他世界の海を取り込み、資源を溜め込んでは海を吐き出し、再び取り込む。
海は、いつからか貪欲なる海と化していた。
そして長い年月を経て。
かの海は多くの資源を蓄え、そして誰かに奪われる日々。
そんな『魔の海』は、今日も晴天の元に佇んでいる。"
――例の石と、大量の資材を以て作られたのは、“星の記憶”という、何とも言えない物体だった。
其れは光と成って、周囲に煌めきを振りまきながら消えてったんだ、が……
其の時、脳裏に過り、聞こえたのが上の文章だ。
開拓ガチ勢の片方、咥え煙草の方のオッサンが言うには、
レムリア国術者が海に術をかける
のちに全てが海に沈む
その海に数多の術者が術をかける
この術群によって海が自我のようなものを得る
さらにその後に誰かが境界線を開く
そして海が、境界線を開いた術すらも取り込んだ
……じゃねぇかって。
それじゃあ。
そもそもレムリアって国は、どうして沈む羽目になったんだろうな?