Ino.130 無名の島
※拠点Bの名称を私物化する意図はありません※
STATS
2人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
多分どこかへ旅行の途中!
ながれでナガサレた2人組!
見覚えがある世界の見覚えがないシマに遭難した2人の明日はどっちだ!
※身内シマです※
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
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「…………。」
不服な顔……。
「ハッ、だとしたらまたバカ騒ぎしてんだろーな。
別に……多少の制裁は覚悟の上だったし?
……どーしてもヤバ気なら、お前が生きやすそうな異世界探して
そこに連れてくつもりだったけど……。思ってたより平気だったし。」
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「……いかだはなぁ」
みなまで言わずとも。
「……案外、他の人たちもまた遭難してたりするのかな?
私が転がり込むような形でそっちに行ってしまったものだから、その後も結構ご迷惑をおかけしましたの気持ちは強いけどネ……」
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「だって遭難2回だぞ? 2回。
そりゃ終わってみればどっちも思い出としては悪くねーけど?
喉とか腹限界なったり死にかけたりしたのも思い出すからさぁ……。」
大体自分のせいだよ。海に罪はない。
「……あん時、もう無我夢中だったからな。
他の奴らもちゃんと帰れたのか知らねーけど。
良かったよ、マジで……お前のこと連れて帰れて……。」
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「あ……」
一瞬名残惜しそうに腕と羽を目で追った。
が、今生の別れでもないし、ちゃんと隣にはいるのはわかっている。
「えっそんな嫌になる程……?
確かに、自分たちで舵切る必要もないからネ。
こっちはもうどうしてたか記憶にないし……」
船の名前は覚えてたのに……。
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「よし、ちゃんと目ぇ覚めたな。」
支えていた腕と羽は離した。
距離は近いまま。
「も~~暫く海は見たくねぇ……。
……今回は確実に帰れる保証があるから気が楽でいいな。」
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「むぐ……んん〜……」
綺麗に顔の水気は取り除かれたことだろう。
ようやく意識がはっきりし始めたのか、先程よりもしっかりした動きで目を擦る。
酒で得られるものと代償のデバフが釣り合っているように見えない。
「……うう……うん、ありがと。
そっか、ここの海も見納めになるネ……」
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「お前っ……赤ん坊じゃねーんだからさぁ。」
もしかしたらちょっとこっちにも水飛んできてないか?
何故か20枚ぐらいポケットに入ってた適当な布材を顔に押し付けた。
「服は我慢しろよ。替え持ってねーし。
そろそろここから出れるっぽいからな。」
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「……?
おみず?」
そうだよ。
なんとか手に取り、ちびちびと飲み始めたのだが……。
船の揺れに対応しきれていないので、度々顔に水を浴びている。
前も似たようなことあったなあ。
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「あ~、オレやっから。」
とりあえず意思疎通が取れるのは確認できたので声量は戻した。
持っていた水筒のほうが近いので、
これまた器用に片手で蓋を開けて1杯分だけ水を注ぎ、
荷物を探しているであろう手元へ。
「ほら……飲めるか?」
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「あ……のむ」
恐らく自前の水と飲もうとしたのか、触れられた方の手で自身の荷物を探そうとするけれど、身体が動いてないので届かないね。
そもそも何処にあるかわかってないね。
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途中、器用に片手だけ使ってお弁当を食べたりしつつ。
呻き声に気付けば、少し体を捩って顔を覗き込む。
「……水……飲むか?」
まだ覚醒しきっていなさそうな瞳を見留めれば、囁くような声で問う。
手にトントンと触れて、反応があるか確かめたり。
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それでも船の上か、彼自身の問題か。
1時間と少し経った頃には小さい呻き声を漏らして、体は動かさないまま目だけ開いた。
薄ぼんやりした眼は、何処にも焦点が合わないようで。
酔いも完全に覚めたわけではなさそう。
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「うん……大丈夫……」
最早何に対する返事なのか。
何をされているかも恐らく理解できていないふわふわそた意識の中で、大人しく体勢を整えてもらい、額の柔らかい感触に多幸感を得ながら。
隣で静かに寝息を立て始めた。
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「……そんなに度数強ぇのか? あの酒……。
ちょっと寝るか?」
返事を聞くより前に、少しずつ体勢を整える。
あの時と同じように膝枕でもしようか迷ったが、
人目を気にしていたようなので
そのまま肩に体重を預けさせるように。
まあこの気遣いは今更すぎる気がするが……。
腕と羽の両方で身体を支えるようにして、
空いている方の手で、一度軽く頬を撫でて、
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「ふふ、くすぐったい……。
何処へも飛んで行かないよ、そこまで軽くないし……
大丈夫、大丈夫〜……」
なんだかズレた返答と、
仕返しの様に動かしていた頬も、やがてそれも緩慢に、止まった。
……まだ意識はありそうだが、寝落ちも時間の問題かもしれない。
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「……ったく。」
アルコールの匂いにはちょっとだけ眉をひそめたが、
体重を感じれば抱いている腕に力を込めて。
また細くなってるなとは思いつつ。
「ん、ちゃんといるな。ずっとここにいろよ。
仮に離してくれとか言われても離す気ねーけどさ。」
寄ってくる顔には、同じように顔を寄せて、少し頬を擦りつけるような仕草。
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「ok〜全然大丈夫〜……えへへ……。
ほら、ちゃんとここにいる〜」
拠り所を得るが否やすぐに体重を預けようとするのは、彼なりの信頼の証だろう。
以前よりも軽く感じる身体で、顔も寄せて。
……ちょっとお酒のにおいはするけれども。
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「だ〜、も〜……。」
距離を詰めて、横から腰に手を回して体幹を支える。
万が一放り出されてもそのまま抱えられるように。
ピッタリ0距離。
「そりゃなんとかするし、なんでもするけどさぁ。
こっから更にナガサレは勘弁だからな。
気分悪くなってきたらすぐ水飲めよ。」
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「こうでもないとお酒を飲んだって感覚なくって……。
それならここで水割りにして少しずつ飲むより、帰って飲んだ方がいいかと思ってたのヨ?
でもフェルテがなんとかしてくれるならいっか〜って」
早くもふわふわしてきている。
船の揺れに体がやや引っ張られやすくなっているようだが、流石にまだ海に投げ出されるような状態ではない。
側から見ればどっちにしろおっかないが……。
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「海に落ちるってどんな酔い想定しtうわストレート。
心配なら割れって……。
いやお前の好きに飲みゃいいけどさ……。」
珍しく口にしたがるものなので強く言えない。
対照的に圧倒的お子様ドリンクを飲む天使。
Eno.707:フェルテはぶどうジュースを飲んだ!ぶどうの風味が口の中に広がる……!
(体力+10、水分+15)