Ino.64 おれたちの島島
ムショから無人島へ おれって流されやすいんすね……煙だから…… ※ロールもゲームも自分のペースで
STATS
4人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
各自ソロキャンプ感覚でゆるゆるサバイバル
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「そうですか？タバコがないからといって、
カッコ悪いわけでもないとは思いますが」
改めて拾い上げることはない。散文はそこに散らかるから美しい。
ふとつけた足元にあるぐらいを今も読んでいる。
「叩きたい欲はあの世でもまあまあ原動力になりますね」
「…………まァ…………、そっちに行ってたら殴ってやれんかと思ったんすけど……」
雨は湿っぽさのテクスチャ。一定のリズムも催眠術のよう。
感傷とか穴埋めとか一過性の逃避とか、そういった可能性はどこかこに落ちているがあらゆるを足下に転がしたまま。
「……だは……、タバコがねーと格好がつかねーすわぁ……」
その両足を浮かせる事は出来ぬから、歩みのたんびに足を掠める。
「そうですね」
「死を惜しむのは、心が生きているからできることです」
「必ず受け入れる必要は、きっとありません。
グリーフケアの形は様々なんですよ」
地に足着けるのは何も飛ばない者の特権ではない。なんて。
「…………、どっちだろうとおれは会うことはねーな……」
来ていようが、いまいが。それならただの祈りに等しい。
一方通行の自己満足だ。
「…………けど、血の通った行いだと思わねーか……？」
こう見えて目覚めはいい方で、しっかり立っている。
「ええ。あなたが来ていないと思うなら来ていません」
全ては見透かせるものではない。けれど予想できるものは予想して、
まるで思考の先を読んだかのように語る。狡い会話のテクニックだ。
「……第一」
「死後の安寧から人を起こすのって、エゴですから」
自分はエゴを押し通す予定の身で。だからこそ言うものでもあったが。
「…………そうかぁ……」
やや間を置いてから、息を吐くように呟かれた。
「……それなら来てねーだろうなァ……」
残念とも、安堵ともつかぬような。
吐息の温度に触られる程近いというのに、男の思考は遠遠しいどこかへいる。
「はい。基本的には。
……世界を隔てているものの場合は、
"相互で同意がとれたもの"に限りますが」
「それは生前の契約のみに限りません。
あの世で強く想うなら、届いて。それから本に縛ることも不可能ではない」
そこかしこから死人を引っ張ってきていたら書庫もあの世もパンクしてしまう。
だが外に出て行って斃れる者もいる。だから細かいところはファジーだ。
こちらも合わせているのか、声のトーンは雨に紛れるほど小さい。
