PROFILE

あなたたちが船で帰ってからのこと。

もしかしたら、所謂”現代日本”とでもいうべき世界に帰った者がいるかもしれない。
それで、ひょっとしたらふと思い出して、あの日結局帰らなかった少女の名前をインターネットやSNSで検索してみる者もいるかもしれない。

もしもそんな奇特な者がいたのなら、彼女はすぐに見つかるだろう。
彼女の名乗った名前と全く同じSNSのアカウント。
さらに言えばプロフィール画像までまるであの日の彼女と同じ顔が写っている。
ただし、それは非公開のアカウント……所謂鍵垢であった。見えるのは名前と顔だけ。

それからたとえフォローリクエストを送ってコンタクトを取ろうとしても、きっと許可も拒否もされないまま、時間の止まったプロフィールが残るだけ。




最初操作ミスでうっかり流れた島でしたが、とても楽しく遊ばせていただきました。
平和島で、一人だけこっそり非平和をしていて申し訳ありません。けれどきっと彼女にとって幸せな最期でした。
短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました！