『無眸の返答機構』──或いは『応答無窮』『反響知』『知の落魄』『解答を吐く者』。
疑問の答えを求めて裏世界に訪れた者に、安全か危険かを無視して『答え』を与える怪異。
調べたら分かるような単純明快な情報から人智を超えた超常的知識まで与えられる。
教えられる情報は怪異が知っている物のみであり、個人の情報などは尋ねられても無回答。
また発生する条件は不明だが、支離滅裂な言葉や因果関係が返答として返ってくることがある。
怪異としての性質上、所持している知識量は人間のそれを遥かに凌駕していると思われる。
また、与える知識に虚偽が混じっていることは極めて少ないとされる。たとえ支離滅裂だとしても。

「── 怪奇は知られたらあかん。怪奇は理解されたらあかん。
知られ理解されることは即ち『解明されること』に他ならへん」

「……そやさかい、ま。内緒な?」
嵐山 京は無眸の返答機構である。


ENO.201































