
狼来たりて飆が噴く
ENO.2736 殲轢惨頭猟狼
STATUS
PARAMETER
Lv.1MYS LV
94.0%MYS RATE
300MHP
100MSP
50ATK
50DEF
50ACC
50RES
0SPD
EQUIPMENT
Not Available...
SETTING CLASSES
Not Available...
PROFILE
ICONS
CHAT LOG
───────忌名憑『殲轢惨頭猟狼』討伐完了。
【狼来たりて飆が噴く】 踏破成功
運転お疲れ様でした。
───────そして、身体は限界を迎える。
ケルベロスはまだ残る額をバイクに寄せて、薄い唇を開いた。
「わが、ともよ」
さきで、まっている。
全てが言い終わる前に顎が零れる。
閉じた瞼も、緩やかに崩壊して。
僅かな余韻を遺して、煙が吹き消えた。
>>7157240
「そうだな。オレの所感を、ひとつ伝えよう。」
「貴様の行いは感情の共有等という生温いものでは無い。
他人の領域へ土足で押し入り、踏みにじる。強奪であり、押し付けだ。
そして、そうする事でしか生きられないのが今のお前だ。」
「…………だが、生きるがいい。
罪を踏み、悪意を飲み下し、強欲に塗れて尚生きろ。」
───────少女は世界と向き合うために、お前を作ったのだろう?
その言葉が意味する感情は、あなたに伝わらない。彼からの拒絶は根深く、残る体にどれ程電流を流しても意味は無い。
これは問い掛けだ。感情のない、普通の人間と同じ、言葉の羅列による感情の交信。
悪意はあるだろうか?慈悲もあっただろうか?
その答えは語られない。
どう受け取るのかは、あなた自身の感情次第だろう。
「その後でなら。共に走ろうとも。」
>>7157240
流れ込む、穏やかな感情。それが届く前に。
それが伝わる前に。
バキん、音を立てて、ケルベロスの身体が割れた。
それは今進む生命の崩壊とは違う。感情を交わす貴方ならば直感的にわかるだろう。
拒絶だ。
「お前が、我が友を図るな。」
「彼等は既に、彼等らしく、一生懸命に生きている。」
善ではなく。悪でもなく。感情を持ちながら、執着や欲望に呑まれる事もなく。
ただ、産まれたように生きる。
その生き方は、あらゆる意味で理想である。
しかし、それが報われることは無い。
誰かの思考が、思想が、夢が、悪意が、イメージが、
思い込みが、押しつけが、憧れが、偽りが、感情が、
その在り方を無理やりに変えてしまう。
「───────あの子達には、褒美が必要だ。頑張って生きた、報いが。
言霊殿の語る楽土は、それを与えられる唯一の場所だった……」
最早身体はその八割以上が崩壊している。
その目はどこも見ていない。視界など、とっくに機能していない。
それでも口を開いた。きっと、言わねばならないことだ。
最後を確信した、全員からの一斉攻撃。
機械の応酬、感情の雷、乙女の必殺。打ち付けるような衝撃と共に、
視界煙に満ちる。
手応えはあった。確信も。
煙が晴れて、ケルベロスの姿が見える。
ケルベロスは、元々自分が乗っていた大型バイクに寄りかかっている。
あのバイクは殲轢惨頭猟狼の忌み名の象徴なのだと言う。ならば、意思に近いものもあったのだろう。
震える腕で、バイクに手を着いた。立ち上がろうと、身体を支えようと。
しかし、腕にはもう、身体を持ち上げるほどの力は無く。
泥団子が砕けるようにして崩壊してしまう。
よく見れば、もう片方の左腕もなくなっており…………
誰かの瞬きの後。その足が崩壊し、ケルベロスの体が滑り落ちた。
「…………ハハ、ハァ…………ッ」
「まま、……ならん、モノだ」
残った足の末端から、身体が崩壊していく。
自重に耐えきれず壊れるように。ボロ、ボロ、ボロと。































