昔から知る、猫のような後輩(ENo.133)がいる。
普段の服装はラフめであり、そうした服を好んでいる。
背負ったリュックにはキーホルダーがひとつ。
スマホのカバー裏にはお気に入りの写真が一枚。
春より冬。宝石よりガラス玉。
夕焼けよりも朝焼けの空がすき。そんな普通の大学生。
いつもつけているわけではないが使用する香水は果物系。
特にお気に入りはレモン。柑橘系を好む。
秘匿らしい秘匿はない。一般人である。
最近までは紛れもなく。間違いようもなく、普通の。


ENO.713
Lv.20MYS LV
29.5%MYS RATE
1104MHP
304MSP
310ATK
168DEF
668ACC
692RES
10SPD
シューター[15] サッパー[15]

「学生生活ってあっという間だからさ」

「楽しめるうちに遊んで、学んで、謳歌してかないとね」






























ご丁寧に備えられたベンチまで移動しその場に転がる。
目を閉じれば鈴の音に似た花の音がよく耳に届いた。
「………どうしよう」
色んな約束、まだ果たしていないまま。
連絡を取ればいいのだが、指先が送信ボタンに届かない。
こんな場所に留まるくらいならとは、感じていても。
透明の花弁に指を添え、指の腹が縁をなぞる。
単なる暇潰しと称するならそうであるし。
何も考えていない、ともいえる。そんな様子。
あれから随分と時が経ってしまったように感じられる。
──夢は、変わらずと続いていた。
「………」
相変わらず、何も送れずいるままで。
その原因が夢にあるとて、他者には知らない話。
迷うように何かを入力しては消し。
結局は、形にならず仕舞い。
次の約束の間がどんどんと伸びていく。
このままでは良くないと、思う心と。もうひとつ。
>>7216309
>>7243362
ともあれ、大分いい時間になったものだ。
スマホの時計をちらと一瞥し顔をあげる。
「お誘い、ありがとうございました。
無事景品はゲットできたしお菓子も貰いましたし」
「楽しい一日になりました」
何も取れない、なんてことがなくて良かった。
揺れるキーホルダーに口唇緩めてみたり。
後は、特に異論もなければ解散の流れとしよう。
長くお付き合いいただいたから、帰りはやはり其々別に。
>>7216309
「猫っぽい、かは……どうでしょう」
目に付いたのがそれであったのかもしれない。
実際多くを知らないから何とも言えないが答えだ。
湯づく言葉聞けば眉下げ笑って。
「あはは………流石に、それは。
カバーの都合もありますしね、阻止します」
貼られたら剥がしにくいし。
だけどただでさえあまり好まない写真のひとつ。
そんなところに残しておきたいとは、思えず。▷