RECORD

Eno.460 和泉 弥久人の記録

1.【過去編】中学一年・戦いの始まり

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5年前… ( 弥久人 中学1年 大阪時代)


大阪某所の路上で女子中学生による殺人事件があり

男子中学生に拘束されて少年院送りにされたという

ニュースが全国で放送された。

他の地域からは「いつものあの地域だ」と

特に騒がれもしない、ありきたりなニュースとして

現在でも扱われている。



その当事者 和泉いずみ 弥久人みくと にとってこれは戦いの始まりである。

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中学入学当初、スポーツ少年の 弥久人みくと

野球の歴史に自分の名前を偉大なヒーローとして刻むための

戦いに挑まんと、意気揚々としていた。



そんな折、クラスメイトの女子への恋心を抱きそうになった。

5月のゴールデンウィーク明けの時期に

彼女があの事件を起こした。

見知らぬ中年男性の体の熱と共に、弥久人みくとの恋の熱が冷めた。

弥久人みくとが彼女を拘束し、警察へ通報した。

そうしなければ被害が広がっていただろう。



その翌日から、弥久人みくとの日常は常に死と隣り合わせとなった。

中学中の不良から、この世からの卒業証書が付きつけられる。

授業中だろうが部活動中だろうが関係なく、毎日。

その度に、不良達に少年院への旅行券をプレゼントだ。

途切れない大行列…大盛況だ。

先生や野球部員や友人がこの世から卒業する度、涙した。

部活も交友関係も、釣った稚魚のように手放すしかない。



それだけではない。

弥久人みくとにはもう一つの戦いも始まっていた。



戦いの始まりあのじけんの日、弥久人みくとに神秘の力が宿ったという。

両親からの誘いで、弥久人みくとは裏世界入りした。

公式の組織で、研修的な内容だが活動はあった。



あの時、弥久人みくとが宿した神秘の力は

あの時熱を失った見知らぬ中年男性が使っていたものらしく

彼の遺品である狙撃銃や散弾銃やスタンロッドなどを駆使して

神秘事件の解決に勤しんだ。



それでも裏世界は、表世界ほど物騒ではないため

弥久人みくとにとって安息の地となり

帰路として頼る事によって不良達から逃れる事ができた。