RECORD
Eno.310 常夜 幽の記録
図書館の隅に、静かに座っていた黒い
雨の日の午後。大学の図書館の一角。
人通りの少ない哲学書の棚の隣、長机の奥に一人の青年が座っていた。
黒いシャツ、黒い髪。細く長い指でページをめくっていた。
それが、幽声(表世界での名:黒羽幽)だと気づいた学生はほとんどいない。
彼の隣に座った人間の多くは、不思議と眠気を催したり、気づかないうちに
心の奥にあった悩みを思い出すことがある。
だが、彼はただ静かにそこにいるだけだった。
人通りの少ない哲学書の棚の隣、長机の奥に一人の青年が座っていた。
黒いシャツ、黒い髪。細く長い指でページをめくっていた。
それが、幽声(表世界での名:黒羽幽)だと気づいた学生はほとんどいない。
彼の隣に座った人間の多くは、不思議と眠気を催したり、気づかないうちに
心の奥にあった悩みを思い出すことがある。
だが、彼はただ静かにそこにいるだけだった。