RECORD

Eno.65 六道 朔夜の記録

ふと、考えたことがあった。     



ただの思考だ。真実なぞ私は知らないし、ただ思っただけ。
そうしたモノは大事だと師匠も言っていたから残すことにした。

───

神秘は昔からあって。怪奇もそうで。今はこうして表裏一体の世界となっていて。
その中で、怪奇や神秘による事件や事故と言うのは、私が思っている以上にあるのだろう。
私が師匠に逢うより前に。いや、あの山に居たときより前に。

私は、運が良かった方なのだ。あの時、たまたま迷い込んだのはあの館で。そこにいたのが師匠だったからどうにかなっただけ。

同時に、以前より怪奇は怪奇の暮らしがあった証明でもある。
数多の霊、数多の神。つまり、結局、私達とそう変わらないのではないか?

なら、彼らは何処に行ったのだろうか。解明されて消えたのだろうか。取り戻さんと揺らぎの中で虎視眈々と見ているだけなのだろうか。

怖いとかではない。平和をわざわざ脅かすものは正すべきだし、そのための力なら身に付けるべきだ。

ただ、どうにも、私は 彼らを恨むことができないんだ。